リラクゼーションセラピストの仕事はきつい【男性特有の7つの現実】職業病の腱鞘炎

【男性セラピストの7つの現実】リラクゼーションの仕事はきつい!?

リラクゼーションセラピストの仕事はきつい?

リラクゼーションセラピストの仕事はきつい?

技術を極めるやりがいと、フリーランスとしての輝き。

そんな、魅力あふれるリラクゼーションの仕事。

でも、一方で、結構な体力仕事。

しかも、給料は完全歩合。

やっぱり、リラクゼーションの仕事はきついのでしょうか?

その答えは、基準をどこに置くかで変わってくるのでしょう。

サラリーマン、SE、看護師、トラックの運転手等々、他の仕事と比べたら、あるいは〝楽な部類〟なのかもしれません。

ただ、最低限の身体能力が要求されることは事実。

ですので、身体を動かすことが苦手な方には、あるいは〝きつい部類〟なのかもしれません。

私は、業界歴14年の現役の男性セラピストです。

ですので、リラクゼーションの仕事のきついトコロも、大変なポイントも知り尽くしています。

まあ、良いトコロや魅力的なポイントの方が〝遥かに上回るから〟続けているわけですが…

ここでは、当業界の〝負の側面〟をできるだけ詳しくお伝えすることに専念しますね。

ところで。

リラクゼーションの仕事のきついトコロを、より正確に理解するためには、男性セラピストと女性セラピストに分けてご紹介する必要があります。

もちろん、男女共通のきついトコロもありますので、そちらを比較する形で、同業界のきついトコロを浮き彫りにしてみたいと思います。

当記事では、私自身も直面してきた、男性セラピスト特有の大変さについて取り上げますね。

リラクゼーションの仕事の
きついトコロ
男女共通男性特有の大変さ
体力■■■■■
職業病■■■■■
指名■■
転職先■■
友達
給料■■■
社会的評価■■■
●=問題ない
▲=やや問題あり
■=少々きつい
■■=きつい
■■■=大変きつい

では、一つ一つ詳しく見ていきましょう!

男性セラピスト特有の7つの現実

1:体力

リラクゼーションセラピストの仕事はきつい【男性特有の7つの現実】体力

  • 男女共通
    → ■■(きつい)
  • 男性特有の大変さ
    → ■■■(大変きつい)

たしかに、女性セラピストよりは、男性セラピストの方が体力がある人が多いです。

筋出力や筋持久力では、やはり男性が上回るでしょう。

しかし、リラクゼーションや整体の施術というのは、一日に2~3人だけ施術すれば終わるような簡単なものではないのです。

一日、相当数のお客様をこなす業務を、何年間も継続してゆく必要があるのです。

そして、リラクゼーションや整体を頻繁に利用してくれる常連様ほど、身体が大木のように硬い人が多く、いくら男性セラピストの体力を持ってしても、時系列的に体が悲鳴をあげることになります。

当然、このことは、女性にしても同様ではあります。

しかし、とりわけ人は。

男性セラピストに対しては、とかく強さを求めるものです。

対して、女性セラピストには〝癒し〟という天性の武器があるため、力だけでない部分でも人を緩ませることができるだけ、単純な体力勝負の男性よりは、まだマシと言えるのです。

 

2:職業病

リラクゼーションセラピストの仕事はきつい【男性特有の7つの現実】職業病

  • 男女共通
    → ■■(きつい)
  • 男性特有の大変さ
    → ■■■(大変きつい)

関節への負担は男女共通ではありますが。

男性は圧が入るだけ、より関節を壊しやすいです。

というのも、お客様のガチガチの身体と、自らの強靭な筋肉の間に、自分の関節が挟まれてしまうからです。

脚力、体幹力が小さい女性は、間に挟まれる関節の摩耗も少なくて済むということです。

関節の作り自体は、筋力に比べると男女差が少ないのです。

にも拘わらず、男性は強く圧が入るだけ〝関節の摩耗が進行しやすい〟ということです。

一度失った関節の安定性を再び取り戻すことは、容易なことではありません。

そのため、何といっても『決して自分の限界まで強く押さないこと』が大切なのですが、どうしても、お客様を目の前にすると、関節の摩耗を忘れて頑張ってしまうものです。

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3:指名

リラクゼーションセラピストの仕事はきつい【男性特有の7つの現実】指名

  • 男女共通
    → ▲(やや問題あり)
  • 男性特有の大変さ
    → ■■(きつい)

指名をいただくこと自体は、ありがたいことです。

しかし『男性を指名する=強く押してもらえるから』という、構図がなりたってしまうほど、男性の指名というのは、手放しで喜べない指名が多いのです。

私も一時期は、土曜、日曜など、男性のお客様が多くいらっしゃる曜日などは、極度の強押し希望の指名で一日中埋まり、関節が壊れて施術できなくなり、マッサージチェアの販売員をしてしのいでいた時期があります。

やはり、男性セラピストの指名というのは〝強さありき〟になってしまうのが現実です。

対して、女性セラピストの指名というのは、意外と楽なお客様がいたりします。

男性に抵抗がある女性の方や、むしろ弱く優しく押してほしい方、あとは、男性のお客様で癒しを求めるお客様などが、女性セラピストを指名する流れとなるためです。

まあ、癒す力では、どうしても女性セラピストには及びませんので、そこは男性セラピストの〝きつい現実〟なのでしょう。

ミナミ
女性セラピストの指名には、変態、ストーカー的な怖さがある場合があります。数的には少ないですが、その分リスクが高いため注意が必要です。

4:転職先

リラクゼーションセラピストの仕事はきつい【男性特有の7つの現実】就職・転職先

  • 男女共通
    → ●(問題ない)
  • 男性特有の大変さ
    → ■■(きつい)

整体・リラクゼーション業界においては、圧倒的に女性のニーズが高いです。

ひと昔前の、治療院全盛期なら、まだ男性のニーズもあったでしょう。

しかし今は、癒し産業ブーム、空前のリラクゼーション時代です。

しなやかさ、優しさ、母性を兼ね備えた女性の施術こそが、実はサービスの核心なのです。

その中で、男性が必要とされるのは『格安・量産型』のサロンに基本的には限定されてしまうのです。

もちろん、大手のリラクゼーション企業ほど、多くの人材が必要なので、当然女性だけでは間に合わず男性の採用も行っていますが。

もし可能であるなら、全て女性セラピストで回るなら、その方がお店の売上は伸びるトコロが大多数というのも、男性セラピストにとって〝きつい現実〟の一つですね。

また、当業界だけでなく、一般の企業への転職を考えた場合も男性セラピストには〝大変きつい現実〟が待ち構えています。

今や、男女共働きが当たり前の時代になったとはいえ、やはり、男性ならそれなりの収入を得たいもの。

リラクゼーションや整体の仕事から、一般の企業への転職を考えた時に、元男性セラピストのニーズはどれだけあるでしょう?

今まで、プロのスポーツ選手並みに毎日、ほぼ身体だけを使って生きてきた男性セラピストが、急に一般企業の、様々な業務をこなすことなどできるのでしょうか?

実際、きついですよね。

対して、女性セラピストの場合。

まず、整体・リラクゼーション業界では、どこも引く手あまたです。

そして、一般の企業なども、事務職に女性を求めているところは非常に多く、やはり、引く手あまたと言えるのです。

ミナミ
男性にきつい時代。でもきっと…努力の量で勝負できるだけ、今の男性は幸せなのかもしれません。
stand.fm

#オイルトリートメント #男性セラピスト #オイルマッサージ #セラピスト…

 

5:友達

リラクゼーションセラピストの仕事はきつい【男性特有の7つの現実】友達・仲間

  • 男女共通
    → ▲(やや問題あり)
  • 男性特有の大変さ
    ■(少々きつい)

やはり、リラクゼーションや整体の仕事をしている方は、女性が多いです。

男性は、基本、少数派です。

しかも、結婚などを機に、同業界を辞めてしまう男性も大勢います。

一般企業などに勤めている男性サラリーマンなどは、同僚や先輩、取引先の関係者など、基本的に男性に囲まれて働くはずです。

また、社員旅行や歓迎会などの飲み会など、さまざまな交流の場が多いことも、一般企業に勤める男性の特徴です。

それらの付き合いは、楽しいことばかりではないかもしれませんが、男性社会人としては大切なものでもあります。

リラクゼーションや整体の仕事は、技術職です。

ですので、基本的に孤独な仕事と言えます。

そもそも〝孤独がきつい…〟というタイプには、この仕事は向いてないのかもしれませんが…

社会人として苦楽を共にできる仲間がいたら、より良いことは間違えありません。

友達重視なら大手エステ

女性の職場とはいえ、同期、同僚と呼べる関係の方は少なく、年齢層にも幅があります。また離職率も低くありません。

同業界の中で、比較的、友達的な同期と呼べる関係を築くことができるは、大手のエステ業界でしょう。

 

6:給料

リラクゼーションセラピストの仕事はきつい【男性特有の7つの現実】給料

  • 男女共通
    ■(少々きつい)
  • 男性特有の大変さ
    → ■■■(大変きつい)

リラクゼーションや整体の仕事で、週5日程度働いて、平均的に30万以上稼いでいるセラピストは、全体の極一部です。

たしかに、体力自慢のセラピストなら、どのリラクゼーションサロンで働いても、30万以上は稼げるでしょう。

しかし、一般企業に勤めるサラリーマンはというと…

仮に、給料が30万だとしても。

完全週休2日に加えて、ゴールデンウイーク、夏休み、正月休みなどの祝日休みがあり、年間すべての休日を数えると、120程度には達することになります。

なんと、3日に1日が休みなのです。

まあ、我々セラピストは、好きを仕事にしてるので、1日の仕事中に感じる〝ストレスの量〟的には、圧倒的にサラリーマンの方が上回ることは確実ですが。

では、女性セラピストはどうなのか?

女性だからと言って、極端に稼げるわけではないのですが、世の女性の平均給与と比べても少し低い程度です。

男性セラピストと、男性の平均給与の差と比べたら遥かに少なくはなります。

しかも、女性セラピストは、リラクゼーション業界においては単価の高い施術、つまり、アロママッサージやフェイシャルなどの施術業務を行うことができるため、割が良く稼ぎやすいといえるのです。

現実には、女性は私生活とのバランスを重視するため、そこまで無理して働く方は少ないです。

一方で、男性セラピストには、家庭を支えるため、夢のため〝少しでも多く稼ぎたい〟と必死に施術している方が多い傾向にあります。

事項で述べますが、やはり男性の社会的評価というものが、ある程度〝給料〟と関係してくるというのが、きついトコロです。

 

7:社会的評価

リラクゼーションセラピストの仕事はきつい【男性特有の7つの現実】社会的評価

  • 男女共通
    → ●(問題ない)
  • 男性特有の大変さ
    → ■■■(大変きつい)

社会的にみて、他者の心身の健康増進を目的とする、整体・リラクゼーションの仕事は決して恥ずかしいものではありません。

にも拘わらず、同業界に従事する男性に対して、世間の目はどうでしょう?

やはり『開業して初めて一人前』という見方が強いのではないでしょうか。

なかには、ホワイトカラー、ブルーカラーというような見方をする方もいるでしょう。

そういう人たちのことまで考えると、男性セラピストとして、それなりの社会的評価を得るには、サラリーマンを明らかに超える位の成功が、一つの基準になるのでしょう。

女性セラピストに関しては、決して低くないと思います。

むしろ、一技術者として、ある程度の評価を得ることができるのではないでしょうか。

ミナミ
修業時代において理解者が一人もいない環境は〝大変きつい〟ものです。もし、身近に男性セラピストがいたら、どうか彼の仕事を信じてあげてください。
note(ノート)

stand.fm音声を聞きながらどうぞ ↑ 男性セラピストと女性セラピストどちらが人気? 男…

 

まとめ

私自身、10年超の修業時代を得て、現在の経営職に至ったため、同業界のきつさ、やりがい、楽しさ、可能性、全てを理解していますし、何より、今もその中を生きています。

ですので〝特に男性には〟きつい業界ではありますが『努力は報われやすい業界』だと信じています。

何をどう努力するべきか…という問に対しては。

技術と経営、の2点。

と、ここでは大きくお答えします。

この両輪を、少しずつ、少しずつ、大きくすることだけに注力してみてください。

あとは、とにかく身体を壊さないようにしてください。

今回は、

同業界の負の側面、特に男性セラピストにとっては〝きつい現実面〟ばかりをご紹介してきましたが、その分、多くの魅力がある業界です。

何より、未来において、より良い業界にしていきましょう!

この先も消えない仕事

2021年3月追記:AI時代、副業の常識化が進む中、相対的にセラピスト業の価値が高まっています。

「この先も消えない仕事」人の手による技術職、カウンセリング接客を伴うセラピーにこそ価値がある仕事。

絶望的と思われたコロナ禍においてさえ、むしろ増益店舗も多かった仕事。

AI化が進むにつれ、専業、副業問わず、同業界への注目が高まるでしょう。

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