セラピストの苦悩
セラピスト、整体師、エステティシャンの皆さま。
今、一人で悩みを抱えて苦しんではいませんか?
- 腱鞘炎…
- 人間関係…
- 年齢(何歳まで)…
- 整体の独学の方法…
まず。あなたのここまでの頑張りに深く敬意を表します。
確かに、ハードな業界です。
諦めたくもなりますよね…
でも、どうかお待ちください。
ほんの少しのコツで、改善できることもあるのです!
申し遅れました。
私は、歴13年の現役セラピストです。
現在も、アロマサロンや整体セミナーの運営を中心に活動しております。
ここでは、実際に私自身が遭遇した悩み。
私自身が、使用した解決法をご紹介いたします。
一人でも多くのセラピストにお役立ていただけることを願っています。
では、さっそく。ご覧下さい!
4つの悩みの解決法
①腱鞘炎/手首の背屈痛
辛い…ですよね。
私も、1年で発症しました。
※指が弱いセラピストは、まず指に来ます。つまり、可動性あるところに痛みが生まれるのです。裏を返せば、可動性を消失させることで痛みも消すことができるというわけです。
もし、幸いにもまだ腱鞘炎にお悩みでないなら。
今すぐにでも、以下を実践してください。
- 最大圧を弱める。
- 手根揉捏を控える。
- 手首を90度を超えて背屈させない。
ただ、きっと…
痛めて初めて気が付くのが現実なのかもしれません。
さて。
私も今日まで深刻な腱鞘炎と付き合い続けてきました。
その中で、ぜひ皆様にご紹介したい対処法があります。
それが、サポーターを2つ使用する方法。
名付けて『サポーター2重法』です。
とても簡単で効果的です!
まずはご覧ください。
サポーター2重法
【サポーター2重法のやり方】
- 1、ラップを親指から手首へ
- 2、テンションをかけながら
- 3、手首の底屈をキープして
- 4、リストラップ完了
- 5、その上へバンドを巻く
- 6、指先側から先に固定
- 7、次にヒジ側の方を固定
- 8、最後まで手首の形をキープ
- 9、完成(横から)
- 10、完成(上から)
もちろん、状態に応じて、ソフトサポート(リストラップ)のみで使用することも、ミドルサポート(リストバンド)のみで使用することもできます。
私の左手首の周囲は、16.5cmです。
(一番細いところの長さ)
Mサイズだと小さく、Lサイズになります。
色々なサポーターを試しましたが、おすすめは断トツでザムストです!
ザムスト リストラップ 手首用サポーター ソフトサポート【左右兼用】
ザムスト リストバンド 手首用サポーター ミドルサポート【左右兼用】
テーピングについて
テーピングはどうなの?
と思われる方もいるかもしれませんね。
私も、セラピスト歴1年前後の時に、テーピングを多用していた時期がありました。
結論から言うと、整体師、セラピストの慢性的な手首の腱鞘炎の対処法には〝テーピングは馴染まない〟と感じました。
もちろん、急性期や、施術業を休める場合はテーピングの利点もあるかと思いますが。
※捻挫に近いような激痛期の時は、ホワイト(白色の伸縮性のないテーピング)を用いて徹底的に固定した方がよいです。
テーピング使用のマイナス点を上げます。
- リフレでベタベタになる。
- 剥がして巻き直すのが大変。
- 毛が剥がれ、肌荒れが進行する。
- 巻くのに時間がかかる。
- 強いと血が止まり緩いと意味がない。
- 費用が高い。
やはり。
整体業には、サポーターがおすすめです。
『サポーター2重法』の利点を上げます。
- リフレの時だけすぐ外せる。
- ずれても、すぐ巻き直せる。
- 休憩中は外しておける。
- 施術中だけだから強めに固定できる。
- 強め弱めの微調整が簡単。
- 二重巻きで強度変化できる。
- 洗って何度でも使える。
- 安いので何個か持っておける。
- いつもポケットに入れておける。
とにかく便利なのに、ガッチリ固定してくれます。
2重法の活用法
続いて『サポーター2重法』のちょっとしたコツをお伝えしておきますね。
- 手首をやや底屈させて巻く
- できるだけ直前に着用
- そして強めに固定
- 施術後は直ぐ外す
ぜひ『サポーター2重法』をお試しいただければと思います。
でも、くれぐれも無理はしないでください。
本当は、休ませるべきなのですから。
そして、落ち着いたら。対処法にとどまらず、腱鞘炎を改善するためのトレーニングにも取り組みましょう。
では、改善までの道筋をご紹介いたします。
腱鞘炎の改善法
腱鞘炎の改善への道筋
- 固める
- 温める
- 太くする
1、固める
まずは、とにかく固定です。痛みがとれても、しばらくは固定を続けることが大切です。
特に、慢性化する前の方。初めての腱鞘炎の方は、始めの3か月はしっかり固定を続けてください。3ヶ月間は、絶対に痛みの再発がないように取り組むことで、そもそも慢性化させないようにすることが一番の解決法です。
2、温める
手首の腱鞘炎が慢性化している、多くのセラピストの皆さま。
痛めた手首と、正常な手首を握ってみてください。
痛めた手首の方が冷えていることに気が付くでしょう。
血流を促進させ、組織の回復を促すために、できるだけ常に温めることを心がけてください。
3、太くする
長期的に改善するためには、手首のバランスを整えながら鍛えることが必要になります。
今度は、痛めた手首と、正常な手首を見比べてみてください。
痛めた手首の骨格のバランスが崩れていることに気が付くでしょう。
また、痛めた手首の方が細くなっている場合が多いと思います。
正常な手で、痛めた手首のバランスを整えるように握りながら、痛めた手をグーパーしたり、握力のトレーニング機械(ハンドグリップ)を回数決めて、握ったりすることで、手首を太くさせていってください。
急速に行わず、ゆっくり、回数も少な目から行うことがポイントです。
痛みある時や、痛みがでそうな時は行わないこと。
①のまとめ
とりあえず当記事ではこの辺にて。
慢性化した腱鞘炎の改善法や、慢性的な腱鞘炎のセラピストへおすすめの施術法などについては、改めて別の記事にて「(仮)セラピストの腱鞘炎の解決法」として、動画を交えて詳しくご説明できればと思います。
また、当記事では触れることができませんでしたが。
手首への負担を最小限にする施術法があります。
手首への負担を最小限にするための多角的アプローチについては、私が開催しているセミナーにて直接一人一人の参加者へ施術をさせていただき、施術を覚えていただいております。
専門的な手法に感じますが、誰にでも確実にご修得いただけます。
例えば「ヒジ圧マスター講座」など、様々な講座を定期的に開催していますので、よければチェックしてみてください。
②人間関係
クセモノ揃いの当業界。
どのお店にも、一人や二人のクセモノがいることでしょう。
運よく自己中心的な方が少ない店舗、少ないタイミングで勤め始められたならまだマシというもの。
しかし、週5位のレギュラーで勤務すれば、必ず人間関係の泥沼にまみれてしまうのが、当業界のお約束です。
そんな時どうするか?
それは、日数を減らすか、辞めることです。
オーナーに相談するという方法もありますが、それは、辞める覚悟でするべきことです。
と、お伝えしてください。
私も過去に同じように店長へ伝えたことがあります。
そして、2か月後辞めさせていただくことになりました。
※結局、その2か月の間に問題の「自己中さん」が店長や他のスタッフと色々問題を起こしクビになったので、継続して勤務することになりましたが。
当業界のクセモノは、その横暴さゆえ、いずれは必ずオーナー自らのストレス原となり、遅かれ早かれクビになります。
※歴10年超、10店舗以上の勤続経験での事実です。
しかし、スタッフが大勢残っていたり、店長がいる内は、オーナー自らがクセモノと接する時間がないため、不快な思いに直面しないため、経営目線で金銭的数字を優先してしまうのです。
しかし、店長やスタッフが辞め、自らが接する時間ができると、本当にアッという間にクセモノをクビにします。
ですので、あなたの信用を守るためにも、クセモノとモメルことだけは避けてください。
私も、過去には、お店のためオーナーのためと、身を呈してクセモノとぶつかった時期があるのですが、結局、損をしました。(そのオーナーさんからしたら、私もクセモノもどちらも信用をおけない、事業を継続するための道具だったのです。)
クセモノの本質は〝絶対〟変わりません。
それよりも、あなたの目標を忘れないでください。
心がクセモノに囚われてしまったら、成功から遠のくはがりです。
クセモノに直面した時の、セルフコントロール。実は、これこそが当業界で成功できる人の最大の条件と言えるかもしれません。
確かに。自己中で心無い人のせいで、あなたが長年大切にしてきたお店を後にしなくてはいけないなんて、理不尽ですよね。
憤り、悲しみ、オーナーへの不信感でいっぱいでしょう。
でも忘れないでください。
そも。
あなたの目標は何でしたか?
何のためにこの仕事を始めましたか?
一流のセラピストになること…
凄腕の整体師になること…
いつか自分のお店を持つこと…
そうです。
今は『ぬるま湯から上がるチャンス』でもあるのです。
どうか潔い1歩を。
(大丈夫。いつでも戻ってこれますから。)
③年齢(何歳まで)
まず。結論です。
年齢は関係ありません。
『 生涯できます !』
このことは、すでにおわかりのはずです。
でも、不安なのでしょう。
年齢に対して、ときに劣等感を感じるのでしょう。
気持ちはわからないわけではありません。
体力、技術力…
若いセラピストと自身を比較して、劣等感を抱いてしまう大人セラピストのあなたは。
ある種、センスがある、心があるセラピストです。
他者への敬意を合わせ持つ、魅力的な大人セラピストです。
確かに。そこで止まることは簡単です。
でも、
そこから進む、真の大人セラピストの存在を、私はたくさん知っています。
ともあれ。
まだ若いセラピストと、大人になってから始めた自分を比較してしまい、勝ち目がない…と感じてしまうのは、本当に間違えです。
事実、違うのです。
もしも、身体能力がすべてなら、20代30代の男性セラピストが求められるはずですよね?
もしも、解剖生理学がすべてなら、40代50代の男性整体師が求められるはずですよね?
さて。
現場にいる方はお気づきでしょう。
現実に求められるのは、まず、女性だと。
世代別ターゲット層
では、以下の図をご覧ください。
【世代別】
セラピストとお客様の相性
女性セラピスト | 男性セラピスト | |
---|---|---|
ヤング セラピスト (20代前後) | ヤ女客× ヤ男客◎ ミ女客× ミ男客◎ ア女客△ ア男客〇 | ヤ女客△ ヤ男客× ミ女客〇 ミ男客△ ア女客◎ ア男客△ |
ミドル セラピスト (40代前後) | ヤ女客〇 ヤ男客〇 ミ女客〇 ミ男客〇 ア女客〇 ア男客〇 | ヤ女客△ ヤ男客△ ミ女客〇 ミ男客△ ア女客◎ ア男客〇 |
アダルト セラピスト (60代前後) | ヤ女客◎ ヤ男客〇 ミ女客◎ ミ男客〇 ア女客〇 ア男客〇 | ヤ女客〇 ヤ男客〇 ミ女客〇 ミ男客〇 ア女客〇 ア男客〇 |
※ヤ女客×=若い(20代前後)の女性客と相性×(悪い)
※ミ女客△=中堅(40代前後)の女性客と相性△(普通)
※ア女客〇=大人(60代前後)の女性客と相性〇(良い)
※ヤ男客◎=若い(20代前後)の男性客と相性◎(最高)
若いセラピストが有利だと思うのは、錯覚だとわかるでしょう。
現実には、大人のセラピストが求められているのです。
なぜなら、お客様の多くは女性だからです。
若い女性を求めるのは、ヤングとミドルの男性だけなのです。
※しかも、ボディケア以外の要素を求める気持ちが強いため、不安定なお客様といえます。
そして。
本当のお客様が着く世代、長い付き合いを求められる世代こそが『大人セラピスト』です。
③のまとめ
つまり、そもそも。
- 年齢を気にして…
- 体力を気にして…
- 手技が劣る…
- 経験が劣る…
と思うこと自体、本末転倒なのです。
お客様は、本能的に。
安心を、癒しを。
その中でのケアを求めているのです。
一度の施術では、生涯の美容健康を手に入れることなどできないことは、お客様自身わかっています。
だから、なおのこと。安心して身を任せられる相手が必要なのです。
それが、大人セラピストであることは、動物本能とさえいえる根源的な感覚です。
現場で求められるのは、年上感溢れる大人です。
若さ溢れるセラピストではないのです。
さらに、
人には、相性があります。
だから、あなたにしか、癒せない人が必ずいます。
あなたが、上達することに意味があるのです。
セラピストに終わりはありません。
〝焦らず〟一歩ずつ楽しみましょう!
④整体の独学での勉強方法
整体の独学は、施術の次に大切です。
地道ですが、難しくありません。
そして、本当に大切です。
もちろん。
何においても、施術中にお客様から学ぶことが一番です。
しかし、この整体の基本ができていない方が大多数であることに驚きます。
なぜか。
それは、独学を行っていないから。
つまり、自分で思考していないからに他なりません。
スクールや、セミナーに参加して、お金を払って他者に教えてもらったことが全てになってしまうと、整体師としては限界があります。
自分で考える習慣が身についていないから〝目の前に〟当のお客様自身がいるというのに、そこから何も学ぶ要素が見当たらないということになるのです。
それで、有料のセミナーに参加して学んだつもりになっているのでしょう。
多少過剰に表現しますね。
セミナーで手に入るのは、ビジネススキルです。
つまり、商売の技術です。
学びは孤独の内にあります。
身体のこと、お客様のことを思考することから、整体師の成長は始まります。
あとは〝運動〟してくださいね。
ヨガでも山登りでも何でも大丈夫です。
そう。
本を読み、思考すること。
身体を動かし、感じること。
たった、この2つを習慣づけるだけで。
理論から手技を組み立て、手技から理論を紐づけることなど、容易にできるようになるのです。
整体の独学を効率的に行いたい方は、以下の記事もご参考ください☆
もし、あなたが最低の金額で、整体師、セラピストとして最速の成長を得たいなら「迷わずオススメしたい」2冊の本をご紹介します。私は、現役の講師セラピストです。現在も、アロマサロンや整体セミナーの運営を中心に活動しておりま[…]
独学最強のパートナー
もう一つ、整体の独学をする上で、最強のパートナーをご紹介します。
それは『骨模型』です。
骨模型では、3B社(日本スリービー・サイエンティフィック株式会社)のものが一押しです。
ドイツ製で、精密さ、丈夫さ、コストパフォーマンスにおいて断トツの品質です。
※実は、骨模型は意外と壊れやすいので、安価のものを買うと、結局高くついてしまいます。
骨模型は、高いので直ぐには購入せずともよいかもしれません。
ただ、整体の上達を目指す上で『骨模型』は必須アイテムの一つです。
分厚い本を何冊読んでも、わからなかったことが〝次々に見えてくる〟感動を。
究極の〝費用対効果〟の喜びを。
本気のセラピストにこそ、知っていただけたら幸いです。
④のまとめ
所々、少し厳しい意見を書いてしまったかもしれません。
ただ、セラピストの楽しさは。
セラピストの可能性は。
『 自ら思考すること 』
その中に、多くがあることをお伝えできればと思いました。
だから〝誰にでも〟成長のチャンスがあるのです。
例えば、身近な動作でも。
その動きの働きを、考えてみてください。
そして、改めて感じてみてください。
その繰り返しが、セラピストの財産として蓄積されていくのです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
セラピストの4つの悩みの解決法『腱鞘炎,人間関係,年齢,独学の方法』と題して、書いてきました。
少し長くなったので、最後に〝4つの悩み〟と〝その解決法〟の要点をまとめてみます。
セラピストの4つの悩みの解決法
- 腱鞘炎
→ おすすめの二重法 - 人間関係
→ モメルより辞める - 年齢(何歳まで)
→ ターゲットを意識する - 整体の独学の方法
→ 自ら考えてみる
という感じでしたね。
それぞれ、とても深いテーマなので、まだまだ書ききれない点もありますが。
当記事では、できるだけ、悩み別に解決への核心を押さえたつもりです。
その内、個々のテーマを主題とした詳細記事の投稿も考えてますので、そちらもどうぞお楽しみに★
セラピスト、整体師、エステティシャンの皆さま。
実は、当記事を最後まで読まれていること自体、あなたはすでに勉強家だと言えます。
学ばれる方は、必ず報われる時がきます。
今は悩み多きときかもしれません。
どうか思考を切り替えて乗りきってください。
その先に。
理想のマッサージライフがきっとみつかるはずです☆
決して、限界まで頑張り過ぎないでください。
どうか、あなた自身を一番大切にしてください。
焦らずゆっくり遠回りが、ときに近道ですからね。