整体で指名を増やす方法

ムリなく指名を増やそう! 整体の3つの型「翔・流・剛圧」とは?

整体で指名を増やす方法

こんにちは、ミナミです。

今回は、前回の記事(指名が取れないセラピストへ『指名の取り方』たった10個のコツとは)の一歩先の話。

〝無理なく〟指名を増やす秘訣について、みていきましょう。

当記事は、やや、中級~上級セラピスト向けの内容になります。

ですが、もし、初級セラピストの方でも、

当記事を一読しておくことは、〝価値あるものになる〟ことは間違いありません。

何より、歴14年の現役セラピストである私自身。

もっと早く、この秘訣を知ることができていたら…

そう感じているからです。

まず、始めに、全体像を確認しておきましょう!

ムリなく指名を増やす
3つの秘訣 × 3つの型
  1. 効果を実感させる
  2. 3つの型を知る
    ①翔圧(しょうあつ)
    ②流圧(りゅうあつ)
    ③剛圧(ごうあつ)
  3. ターゲットを意識する

今回は、特に、

〝無理なく〟指名を増やす秘訣について迫ってまいります。

まさに、実践から生まれた、実践のためのスキルです!

【1】効果を実感させよう!

効果は常にでている…?

効果がある施術。効果を感じた施術なら。

次回も、また同じセラピストを指名したくなるのは当然です。

指名を増やすために、効果的な施術ができるようになりたい…

セラピストなら当たり前の考えです。

もちろん、実力の向上を目指すことは、とても大切であり、施術業の醍醐味です。

しかし、ここに落とし穴があります。

簡単に言うと。

効果は〝大なり小なり〟常にでているものです。

にもかかわらず、多くのセラピストは…

その〝効果から目を背けている〟のです。その理由の一つに、ある種の向上心があります。

効果への憧れ

  • もっと上手くなりたい…
  • メディアで見たゴッドハンドの、明らかな改善効果には遠く及ばない…

そのような効果への追求心や憧れが、目の前に確実にでている変化を、無自覚に切り捨てることに繋がるのです。

 

無自覚でいない

お客様は、身体について素人です。

当然、テレビで見たような、劇的な改善効果をイメージしがちです。

さらに、意外ですが…

受けた直後というのは〝楽になった感がわかりづらい〟ものなのです。

と、いうことで。

鈍いお客様 × 向上心の高いセラピスト
=効果がない

という、図式になるわけです。

指名を増やす方法。セラピスト、整体師のための上達の秘訣。【効果を実感しよう】

効果を感じてみよう

ご自分の首肩当たりの筋肉を軽くつまんで、10秒~60秒位、優しくほぐしてみてください。

※僧帽筋上部繊維がオススメです!

そして、必ず感じてみてください。

※数分揉まず直ぐ確認です!

たったこれだけの刺激で、施術前に比べて組織が緩んでいることが実感できるはずです。

もし、自分の身体でわかりづらい時は、誰か他の人の身体を借りて、同じことを試してみてください。

変化に対する、実感の違い(術者の方が感じやすい)がわかるはずです。

大なり小なり、『効果は常に出ている』ことを知ってください。

「目の前の効果に自覚を持ちましょう!」

そして、多くの場合、直後には劇的な体感は伴わないこと。も知っておいてくださいね。

もし、可能なら、実際にお客様として、受けにいったり、セラピストどうしで普通に施術しあってみてください。

良くなることも、悪くなることも、できるだけ、身をもって体感しておくことをオススメします。

特に、一度は、楽になる。という体験をしておくこと。

まずはセラピスト自身が〝楽になる体験を経ておくこと〟は、指名を増やす上で〝もはや仕事の一つ〟です。

「常に効果は出ている。」と言いましたが。

ときに、マイナスになったり、ほぼ変化がないときもあるでしょう。

しかし、指名を増やすうえでは、マイナス以外は、常に効果は出ている。と捉えることがポイントです。

ミナミ
10秒後と100分後では、10秒後の方が変化に敏感です。

ゴッドハンドの法則

10秒で解消!とは聞くけど、100分で解消!とは聞きません。

短時間であればあるほど、特定の部位の変化に意識を向けやすいからです。

ゴッドハンド的な施術をしたいときは、短時間の施術 or 短時間ごとの確認がポイントです。

 

言葉の力

セラピスト自信が、施術の効果を知ることができたら、ここから本番です。

次は、肝心のお客様に、施術の効果をどう伝えるか?です。

あれっ、でも待って…

施術の効果を判断するのは、当のお客様自身のはず…

ですので、その効果を〝感じていただくためのコツ〟をお伝えしましょう。

効果を実感いただく3つの伝え方

  • かなり緩みましたね!
  • あとで〝馴染んできたら〟楽になった感が、凄い出てくると思いますよ!
  • 〝今夜、寝る前〟や〝明日、起きた時〟の感覚の違いをみてみてくださいね!

指名を増やすためにも、無自覚でいさせては〝もったいない〟ですからね。

3つの伝え方は、ほんの一例ですが、ちょっとみてみましょう!

ミナミ
言葉一つと侮らず、言葉の力を知る本物になりたいですね。

 

1. 「かなり緩みましたね」

整体師、セラピスト、エステティシャンのための、指名を増やす秘訣 / 効果を実感させる【緩みました】

緩みました

「かなり緩みましたね!」

これは、第一には、本人にとって、わかりづらい事実を、プロの立場から明確に伝えてあげることに意味があります。

第二には、「緩みましたね」という言葉を聞かせることに意味があります。

〝無意識はNotを理解できない〟

という言葉をご存知でしょうか?

これは、人間には、意識(顕在意識)と無意識(潜在意識)があり、無意識の方は、Not(否定)を理解できない。という考え方のことです。

ミナミ

人間は、意識より、無意識の影響を大きく受けるといわれています。

例えば、バナナと思わないでください。

と、言われても…バナナと聞くだけで、無意識にバナナを思ってしまう。

と、いうことで、お分かりいただけると思います。

ですので、施術の最後に印象づける言葉としては。

「だいぶ硬かったですね~」

「いや~お疲れでしたね~」

では、ないのです。

私も、昔は、よくこのような表現を用いていました。

やはり、日本人として自分の仕事に対して、一歩引いたような表現が自然と出てしまっていました。

しかし、それでは、ダメなのです。

〝言葉一つも圧の内〟だったのです。

ですので、最後は。

「いや~緩みましたね!」

「始めと比べて、かなり楽になってるのわかりますか?」

という、言葉になる。ということです。

ミナミ
逆に、施術の始めなどは、硬いですね、お疲れですね、などの言葉で、辛さや来店の動機に対する共感も必要ですね。

 

2. 「あとで馴染んできたら」

セラピストのための、指名を増やす秘訣 / 効果を実感させる【馴染んだら】

馴染んだら

「あとで、馴染んできたら、楽になった感が、凄い出てくると思いますよ!」

これは、〝馴染んできたら〟という言葉がポイントです。

実際、そのまんまです。

ただ、馴染んできたら楽になる。

そう聞かせておかないと、馴染んで楽になったとき。

つまり、〝一番、施術の効果がでているとき〟の感覚を、施術効果と無関係なものと勘違いされてしまうのです。

ですので、実際、施術効果を感じやすいタイミング。

すなわち、〝馴染んできたとき〟に意識を向けてもらい、そして、〝馴染んできたとき〟の感覚を施術効果と結びつけさせるための、言葉を届けておく必要があるということです。

 

3. 「明日、起きた時」

エステティシャン、整体師、セラピストのための、指名を増やす秘訣 / 効果を実感させる【明日の朝】

明日の朝

「〝今夜、寝る前〟や〝明日、起きた時〟の感覚の違いをみてみてくださいね!」

先ほどの、2、〝馴染んできたら〟と似ていますね。

2、に比べて、〝今夜、寝る前〟〝明日、起きた時〟など、より具体的なタイミングを印象づけることが狙いです。

また、私たちセラピストの施術効果の本領が発揮されるのが、〝明日、起きた時〟でもあるのです。

自然治癒という言葉は、ご存じだと思います。

そうです。

施術効果の本質は、もとより、自然治癒にあるのです。

施術の効果とは、単に、体がほぐれるだけではありません。

血流と睡眠の質

ほぐれると同時に、たとえば血流が良くなります。

血流が良くなれば、今までと全く同じように食べた食事(栄養)も、体の隅々まで、滞りなく運ばれます。

血液が滞りなく流れることで、栄養の補給と、老廃物の排出がスムーズに行われるようになります。

すると、凝り固まっていた部位の、停滞していた組織の回復が促され、働きが活性化されます。

身体は、全身繋がっています。

自然、その血流改善効果は、身体全身に波及していく、というわけです。

当然、寝ている間も、身体は働いています。

むしろ、日中活動して疲れた組織を回復するための時間が睡眠です。

ですので、私たちセラピストの施術効果が、最も発揮されているとき。

それが、〝明日、起きた時〟だと言えるのです。

昨日と同じように、ただ寝る、そのただ寝ることが、より質の高い睡眠へとグレードアップされていることを、きちんと、伝えること。

意識を向けさせて、実感を促すこと。

指名を増やすためには、当たり前の事実を、優しく素敵に、伝えることがポイントです☆

ミナミ
今はお客様も知識ありますよね。自分も伝え方のセンスを磨きたいです。

 

自然治癒をフル活用

あとは、自然治癒の二次的な要素として。

「含(ふく)みを広くとる」という理由もあります。

これは、裏技ともいえるのですが。

ある辛さを抱えてお客様は来店される。

我々は、そこで一定時間施術を行うわけですね。

この〝時間〟の方に意識を向けてみましょう!

ここでお伝えしたいことは〝時間意識の大切さ〟になります。

辛さというのは、時系列的にみると、収まっていくと思いますか?

増幅していくと思いますか?

もちろん、特殊な例や、病院でみる病気などをのぞき、リラクゼーションサロンでのほぐし行為の対象となる慢性痛の範囲で考えてみてください。

答えは、

治まっていく。ですね。

慢性症状の一時的な増幅は、あくまで一時的であり、痛み(辛さ)に必ずピークを持ちます。

つまり、ピークを過ぎた症状は、時間とともに、軽減されてゆくのです。

整体の自然治癒について

この体の働きを知っておくことが大切です。

また、この間、お客様の体に働いている力もまた、自然治癒力に他ならないのです。

ですので、その自然治癒、時間経過の力を、借りてしまうというのが、当裏ワザの趣旨です。

先ほどの〝明日、起きた時〟の自然治癒と異なり、施術効果の直接的な影響とは言い難い、より時間経過的な効果だといえますが…

‥肉体的、精神的、施術効果が〝例えわずかでも〟自然治癒力を増やすことまで踏まえると、必ずしも、嘘や間違えではないのです。

自然治癒についてまとめますね。

ベッドの中や、翌朝の感じまで、想定しておくこと。

そして本来、私達の施術効果の結果というより、どちらかというと、お客様自身が本来持つ、自然治癒、時間経過的な力まで利用しましょう。

と、いうことでした。

また、ここでお話した、自然治癒の考え方は、整体の基本です。

指名を増やす、増やさないにかかわらず、セラピストとして抑えておいて損はないですよ☆

ミナミ
時間意識を持った、深みのある施術家になりたいですね。

セラピストのための、指名を増やす方法。【自然治癒】今より、悪くさせないこと。

今より悪くさせないこと

お客様を良くするために、最も大切なことは

『今より、悪くさせないこと。』

『より悪くさせないように、施術すること。』

えっ?って感じですよね。

これは、つまり『治そう!』『より良くしよう!』って、施術するなってことなんです。

私が、始めて間もなく、目の色を変えて施術していた頃、師匠から教わった言葉です。

その当時は、とても残念に思いました。

なぜなら、一流のセラピストとは、高度な技術により、お客様を即座に軽快させるもの‥

そう思って、一人一人のお客様に、全エネルギーを傾け施術していたからです。

始めた当時、このような情熱を持ち、施術を続けたこと自体、全てがムダではなかったはずです。

しかし、結果として成長が遅れ、関節の老化を進行させてしまいました。

実際、施術の効果というのは、手技の細かい内容以上に、お客様の状態に大きく依存します。

お客様自身のバイオリズムにより、施術効果に雲泥の差が生じるのが事実です。

より良くしようと力むことは、やり過ぎ、押しすぎ、長すぎに繋がりやすく、効果に反比例するように施術リスクを引き上げてしまいがちです。

自分の関節、お客様の身体、共に働く仲間、本当の意味で他者貢献になる施術ラインは、肩の力が抜けた施術の中にある。

そのため、師匠は私に。

悪くしないように、施術すること。

の大切さを伝えようとしてくれたのです。

当時、その言葉の意味がわからず、そのようなことをいう師匠を少し残念に感じたのですが…

今こうして、同じことを、皆さんに伝えています。

【2】施術には『3つの型』がある!?

ここ重要です。

でも、ご心配なく(^_-)-☆

いつもの施術を『型』という概念で、見つめ直してみるだけです!

ただ、それだけで。

中、上級セラピストの方には、新たな上達へのヒントが見つかるでしょう。

もちろん。まだ、初級セラピストの方も、ぜひ、一読ください。

これから施術業に待ち受ける〝幾多の無駄なストレス〟をかなり軽減できると思いますよ!

ではまず、【施術の型】について。

3つの型

  1. 翔圧(しょうあつ)
  2. 流圧(りゅうあつ)
  3. 剛圧(ごうあつ)

施術には、おおまかに、3つの型があります。

ミナミ
この型は、上達の近道を示すために私が整理したものです。

初級セラピストへ

『施術には、いくつかの型がある。』今は、何となくでも…それだけ覚えておいてください。

これから施術業を続けていくうえで、いつか役に立つでしょう。

まだ、自分のやり方が固まってない、初級セラピストの方には、イマイチわからないと思いますが。

中、上級セラピストの方なら、自分の施術、他者の施術に〝型っぽいもの〟があることにお気づきのはずです。

その、曖昧だった〝型っぽいもの〟を3つに整理してみました。

そうしたら、歴14年の私自身、大分楽になったのです。

  • ムリのない施術。
  • ムリのない指名。

を模索する施術者へ、何らかのヒントになればと思います。

 

① 翔圧(しょうあつ)

エステティシャン、整体師、セラピストのための指名を増やす方法【力加減・流圧】

翔圧

これは、もはや指圧ではありません。

ミナミ
当然、拇指圧も用いるのですが〝指圧ではない〟位のイメージを持っておくとよいでしょう。

指圧が合わない人、弱めが好きな人に最適な施術法になります。

まるで、エネルギーが流れるように、優しく、置きにいくような施術法です。

一圧、一圧、効かせるのではなく。

『タ、ララララ』と連続性を持って行うことがポイントです。

その一連のリズムの中で、心地よい響きを与えることで、受け手の内側(神経的、感覚的なもの)から緩ませるイメージです。

フットワーク軽く、施術ベッドの周りを翔けるように行う傾向にあります。

ストレッチや、骨盤調整、エネルギー療法など、多角的なアプローチを得意とする施術の型でもあります。

翔圧を用いる施術者:

  • 圧が入らないセラピスト
  • 細身で知的なセラピスト
  • 細身で神経質なセラピスト
  • 自分の整体理論がある施術者
  • 自分が、指圧が合わず弱押しの施術者

翔圧を好むお客様:

  • 若い人
  • スポーツ選手
  • 痛がりの女性
  • 理論的な施術を求める場合

 

② 流圧(りゅうあつ)

エステティシャン、整体師、セラピストのための指名を増やす方法【力加減・妙圧】

流圧

こちらは、体重圧による絶妙な圧の波です。

足から腹から、体重移動により全身を通して丁寧に圧をコントロールします。

波長の長い圧の波は、ややスローペースを基準にします。

指やヒジ、手掌など、お客様に直に触れる部分の力は可能な限り抜きます。

遠くから遠くから圧が通る流体のイメージです。

弱押しにも対応可能です。

強押しには、無理すれば対応可能です。

ミナミ
ちなみに、私自身は、完全にこの流圧派です。

流圧を用いる施術者:

  • 基本的に、圧が入るセラピスト
  • 自分が弱押し~中押し位のセラピスト
  • 普通位の体系で神経質なセラピスト
  • 身体が柔軟なセラピスト

流圧を好むお客様:

  • 普通~強押しが好きなお客様
  • 自己主張できるお客様(対応可能範囲が広いため)

 

③ 剛圧(ごうあつ)

エステティシャン、整体師、セラピストのための指名を増やす方法【力加減・剛圧】

剛圧

これは、ガツガツ、ゴリゴリくる、強い圧を用いる施術のことです。

ガッツと入って来る強い圧は、強押しが好きなお客さまには、非常に喜ばれます。

狙うポイントも、エグイところを狙うことが多い傾向にあります。

ミナミ
たとえば、首でいえば、前面の組織、胸鎖乳突筋や斜角筋なども、他の2つの型に比べて狙う場合が多いです。

弱押しが好きなお客様には、耐えがたい施術法です(^^ゞ

リズムも流圧より、やや早くなりがちです。

剛圧を用いる施術者:

  • 自分が強めが好きな施術者や、強めで楽になる施術者
  • 身体的感度がそこまで高くなく、元気でタフな方
  • 店長やオーナーセラピストなど、上手いタイプにも多い
  • 明るい人柄の方が多い
  • 外国人のセラピストに多い

剛圧を好むお客様:

  • 強くないと感じない方
  • 痛い位が後で楽になるタイプ
  • 身体が硬い人

 

型を知ることの意味

いかがでしょう?

知り合いのセラピストの顔が目に浮かびますよね。

では、なぜ。

ムリなく指名を増やすために、3つの型を整理して理解しておくことが大切なのでしょう?

第一に。

施術者は、自分のベストな施術をしたい、ということ。

第二に。

お客様も、自分の好みの施術が受けたい、ということ。

そして、第三に。

施術者は、ある程度、お客様の好みの施術に合わせざるを得ない、ということです。

 


まず、第一の理由。

これは、私たち施術者の生理的な問題なので、どうしようもない部分です。

誰しも、生まれ持った身体を用いて施術します。

ですので、体格や、指の強度、持久力、身体のしなやかさなどから、ある程度、施術の型が決まってきます。

そして、施術者自身の感覚的要素も型の形成に影響します。

自分が、強く押されたら身体を痛めてしまうタイプなら、お客様にも、その感覚を当てはめてしまいます。強く押すのは、身体に悪いと、どうしても自己の感覚を転写して捉えてしまうのです。

その逆も、またしかりです。

さらには、性格なども影響し、知らず知らず形成された施術の型の中での、ベストな施術をしたい。

そう、感じます。

 


次に、第二の理由。

これも、不思議な位、第一の理由の裏返しです。

つまり、お客様の身体的な感覚から、好みの施術が生まれている、ということです。

ですので、強固な好みです。

しかも、施術を受けるのが、初めてのお客様ならまだしも。

何回か受けたことがあるお客様なら、なおさらです。

過去の実体験を持って、自分にはこの位の強さが合う、後で楽になる。

そう、身をもって知っているからです。

施術者に比べたら、施術に触れる絶対量に限りがあるので、必ずしも、お客様自身にとって、ベストな判断ができるわけではありませんが、短い施術中にその感覚を覆すことは、通常は困難です。

 


そして、第三の理由。

やはり、ある程度、お客様の好みの施術に合わせざるを得ないものです…(>_<)

でも、そんな時こそ。

『3つの型』を使い分けてほしいのです。

例えば、私を例に説明しますね。

私も、型の分類をする以前は、極端に型質(流圧)を変えることなく、お客様の希望に沿うようにしていました。

しかし、強押しのお客様には、身体の負担が大きく。

弱押しのお客様には、好みを引き出しきれないストレスがありました。

それが『3つの型』を整理していく過程で、少しずつ変わっていきました。

強押しのお客様だと感じたら、一気に、剛圧を用います。

弱押しのお客様だと感じたら、一気に、翔圧に切り替えます。

そうすることで、身体にかかる負担、精神的な負担共に減少したように感じます。

お客様の好みがわからずに、不安や不快感を抱えながら微調整を繰り返していた以前と比べ、精神的、肉体的に楽に施術できる場面が増えました。

やはり、自分の内にない感覚というのは、きちんと整理しておくことが大切だったのです。

こうして、実践から生まれたものが、『3つの施術の型』です。

空手みたいですけどね(^^ゞ

ハードな施術業において、精神的にも肉体的にも、清々しくいられるヒントが『3つの型』にはありますよ!

 


結論です。

自分の施術に型があること。

お客様の求める施術にも型があること。

を、前提として理解しておく。

そして、最低限、型ごとの施術を理解、習得しておく。

自分に欠ける感覚を、自分で身に着けることは困難です。

できるだけ、型ごとに、理想とする先生を見つけておくとよいでしょう。

理想とする先生が見つかれば、その先生をイメージすることで、実践的な型の修得ができますよ。

ミナミ
型の存在を理解することで、たとえ、微妙なお客さまでも、変に軽蔑したり、無理して合わせようとすることなく、割り切って接しやすくなります。

 

コラム

もっと強く!と言われたら〜Part.2

セラピストのための、指名を増やすための秘訣【強いし、強もみ、への対応】

もっと強く!part,2

前回、指名が取れないセラピストへ『指名の取り方』たった10個のコツとは、の中で、いくらもっと強くと言われても、せいぜい最大圧の95%を超えては「無理して圧を入れてはいけない」とお伝えしました。

しかし、実際、ただ圧を変えないことは、難しいですよね(^_^;)

そこで、2つの秘訣をお伝えします。

  1. 指プルプル(シェイキング)
  2. 呼吸をあらくする(窒息法)
1,指プルプル(シェイキング)

「もう限界です。」ハッキリ言えば、角が立ちます。

そこで、身体で伝えましょう。

単に指だけを、不自然に、大げさに震わせるのでなく、できるだけ、足から腹から体全身で、震えを伝えるようにしましょう。

通常は、指の力を抜くように押すべきですが、この場合は、逆に握力を入れながら、指に力を入れることで、最大圧近辺で、自分の指周りにかかる関節の負担を分散、軽減させてください。

2,呼吸をあらくする(窒息法)

本当に限界まで、力を出している。そのことが、お客様に伝われば、あとは、多少足りなくても、お客様の心の健康を保つことができます。

呼吸が荒くなっている様子を上手に伝えましょう。

一度呼吸をしばらく止めることで、息を吹き返したような、自然な呼吸音が出せます。また、時々呼吸を止めたりするのもよいでしょう。

実際、人間は、呼吸を止めると、フルパワーを出しやすかったりもします。


1、2、ともにできるなら、軽く練習しておくとよいでしょう。

大事なのは〝お客さまのための技術〟だという正しい認識を持つことです。

その意味がわかりづらい方は、以下の記事もどうぞ★

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井の中の蛙(かわず)〜成長理論

セラピスト、整体師、エステティシャンへ。指名を増やす方法。「自分に自信をもつコツ」

井の中の蛙になろう

セラピストが指名を増やすためには、まずは上手くなること、です。

ですが、反対に、指名が取れるセラピストは、上手くなります。

これが『井の中の蛙』原理です。

何事もそうですが、人間は、特定のグループで自分ができる方にいると、やる気がでて上達します。

反対に、自分ができない方にいると、やる気をなくし下手になります。

これは、脳科学で有名な、茂木健一郎さんも言っていますし。

上位20%の要素で全体の80%程度を占めることが多いという、20‐80のルールからも言えそうです。

それ以前に、当たり前なこと。として理解できますよね。

つまり、上手いセラピストになりたいなら、まずは、自分が上手い方の上位20%に入れる可能性のあるサロンで働くこと、です。

もちろん、ある程度の〝努力や伸びしろ〟を見越しておくことも大切です。

その際、先ほどお話しした『3つの型』がお店単位でもあることも忘れずに。

  1. 翔圧(しょうあつ)
  2. 流圧(りゅうあつ)
  3. 剛圧(ごうあつ)

お店により、この3つの型の、どの型を上手い施術、理想の施術と考えているか分かれます。

一般に、多くのスタッフを採用している中堅~大規模サロンなどでは、2、流圧か、3、剛圧のところがほとんどです。

そもそも、1、翔圧を求めるお客さまの割合自体が少ないため、どうしても、修業先という観点からは、一般的には、ある程度の強押しが求められるサロンで経験を積まざるを得ないでしょう。

ところで、流圧派か、剛圧派かは、結構わかれるところです。

もし、あなたが、流圧派なら、流圧のお店、流圧の店長のお店で働くと『井の中の蛙』原理で上達します。

もちろん、店長や、責任者が剛圧でも、流圧に対する理解があるお店なら大丈夫です。

同じように、剛圧派なら、剛圧派のお店にいることで、評価されるから上達する。というわけです。

開業してからも『井の中の蛙』原理は役に立ちます。

  • 例えば、強押し専門店(剛圧専門店)
  • 弱押し専門店(翔圧専門店)

などが、注目されやすく、成功事例として存在するのは。

地域での『井の中の蛙』を意識的に作り出しているからなのです。

翔圧にも少ないながら確実に〝ニーズ〟はあります。

個人サロンや、個性派、カリスマ整体系で、翔圧系の成功事例があるのも『井の中の蛙』原理によるものなのです。

 

【3】ターゲットを意識する

指名を増やすためには、ターゲットを意識することは非常に重要です。

ここまでは、指名を増やすことだけに限らず、幅広く上達に通じる内容でもありました。

ただ、こと、ムリなく指名を増やすための秘訣としては。

ここでお伝えする〝ターゲット意識〟は必ず持っておいてください。

まさに、指名を増やしたいセラピストの、必須課題なのです。

ただ、内容自体は、超シンプルです。

一言でいうと…

自分が好きなお客様でなく、自分を好きなお客様を、ターゲットにする。

ということです。

例えば

20代の男性セラピストなら、10代~20代のキレイな女性をターゲットにしたいでしょう。

しかし、それはターゲットとは呼びません。

若い男性セラピストの、ターゲットは、年上の女性であることが一般的です。

ミナミ
専門手技(小顔など)を極めて、ゴッドハンド的なプロモーションを行い、そもそも理想のお客様のための自分を作る方法はありますが、開業後ですね。

仕事の価値とは、

いかにお客様が、グッとくるか。

いかにお客様が、感動するか。

そこに集約されます。

いかにお客様が、この施術者と合う~!

癒される~、安心する~、話しやすい!(被らない、ぶつからない、利害が対立することがありえない)

と、感じるかです。

良い施術とは、お客様の満足度が高い施術です。

そして、肝心の〝満足度の大部分が〟実は、相性で決まっているのです。

ターゲットを意識することは、指名を増やすための必須課題だと言いました。

ただ、それだけでなく

  • 本当に上手いセラピストになるために
  • 開業して成功するために

絶対に欠かせない仕事の本質が、ここにあります。

「あなたにとって、理想のターゲット(お客様)は誰ですか?」

この問いに迷いなく答えられるなら、上級セラピストと言えるでしょう。

 

まとめ

お疲れ様でした(__)

簡単に、整理しておきましょう!

【ムリなく指名を増やす秘訣】
  • 効果を実感させる
    → 自覚して、自覚させる
  • 型を知る
    → 自分にもお客様にも型がある
  • ターゲットを意識する
    → 自分を好きなお客様

中級~上級セラピストの方には、即戦力となる面白味のある内容だったと思います。

初級セラピストの方には、今はまだ、ピンと来ないところもあるでしょう。

ぜひ時期をみて、もう一度読んでみてください!

きっと、入るところがまた違うと思うので★

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