セラピスト力が高い人の接客、会話の特徴

セラピスト力が高い人が接客・施術・会話で大切にしている6つのこと

セラピスト力が高い人の接客、会話の特徴

セラピスファイトのミナミです。

今回は、極めてセラピスト力が高い〝ある癒し人〟の秘密に迫ってみます。

その方は、30代の女性セラピストなのですが…その前に、少し私自身のことに触れますね。

一応、私(ミナミ)自身、かなり癒し力には自信があるタイプです。20代より、ほぼ同業界一筋でずっとやってきたこと、あとは、元々繊細でナイーブなタイプだったため、お客様の感情の変化に自然敏感なこと。あとは、職人意識が強く、極めたがる性格のため、仕事へのこだわりが強いこともあって、気づいたら、時々、「ミスターリラクゼーション」などと呼ばれるようになっていました。20代後半の頃ですね。

「ミスターリラクゼーション」そう呼ばれるようになった頃、まだ未熟だった私は、男性として、正直、嬉しくない気持ちでいっぱいでした。

男性セラピストの苦悩

癒やしって何…

リラクゼーションという響きも、癒しという言葉も大嫌いな頃でしたので。その頃は、余裕があるなら柔道整復師や理学療法士などの国家資格を取得したい…そう思ったり、そもそも、将来の生き方について、大きな不安を抱えていました。

しかし、そんな私も10年超に及ぶ長く過酷な下積み時代を経て、現在では、自分のサロンを持つに至り、また同時に、このようなスクール系の活動も行っています。今は、この仕事を始めて以来、最も穏やかな時間が流れています。

私が、セラピスファイトを創刊させたのは、どこかにいる昔の私にエールを送りたかったからです。自分が何とか成功できたのは、ただの偶然なのかもしれません。それでも、少しでも、今の私の経験を持って伝えられる何かがあると思うし、苦しみや辛さを共有できるだけでも〝ちょっとした癒し〟となると思うからです。

今では、上のような癒やし・・・動画も自信を持って作れるようになりました。

前置きが長くなりすみません(__)

さて、本題に参りましょう!

上述のように、私は、こと〝セラピスト力〟には、かなりの自信を持っています。ただ、そんな私からみても、この人のセラピスト力には勝てない…そう感じる人がいるのです。

その人こそ、今回ご紹介する、30代で細身の女性セラピストです!

ミナミ
私のプロフは以下よりどうぞ。
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その癒し力は天性?

癒やされる女性の画像

その癒し力は、おそらく、天性(てんせい)だろう…。

今回、話を聞くまでは、そう思う気持ちが大きかったです。

ただ、改めて、お話しを聞いてみると『過去には多くの失敗があった』ことがわかりました。実は、そこら辺が今回の一番の収穫でした。

ただ、今回は、その癒し力の秘密に迫るために、「その方がセラピストとして大切にしていること」を、6つに整理しながら、インタビュー形式でお答えしてもらったので、失敗事例については、また次回お伝えさせていただきますね。

まず、癒し家に、あなたの、セラピスト力の秘密を教えてください。と言っても、謙遜(けんそん)されて謙遜されて、なかなか情報を引き出すことが難しかったです。たしかに、自分の癒し力を理解して、自信を持っている時点で、癒し人…?って感じですものね。

まあ、でもそこは、プロのセラピストである以上、多少は意識しておいて損がないと思いますが。

とりあえず、探り探りのインタビュースタートとなりましたが、お迎え~施術~お見送りまで、時系列的に、彼女が普段大切にしていることを整理してみたら、6つのポイントがありました。

 

セラピスト力が高い人が大切にしている6つのこと

  1. 目を見て伝えること
  2. お客様の状態を知ること
  3. 施術内容を伝えること
  4. 強さを聞くこと
  5. 会話を通して日常を知る
  6. 最後笑顔で気持ちよく

1:目を見て伝えること

目の画像

女性セラピスト:
お客様のお顔をみて、目を合わせて…ですかね。

私:
それは、明るく元気よく接するようにしているということですか?

女性セラピスト:
ん~、というか、私なんか全然できてないんですけど…。自分の言葉が伝わるように?ですかね。

私:
凄く丁寧で優しい接客姿勢に見えるけど、優しさや丁寧さなどは、意識しているポイントですか?

女性セラピスト:
ん~、ホントに全然できてないんですけど…、そういえば、新人の頃、まだこの仕事を始めたばかりの頃、お出迎えの時に、受付で〝オドオド〟していたら、お客様が「あなたしかいないならイイワ…」と言って帰ってしまったことがあったんです。

私:
やっぱり、へこみましたよね?

女性セラピスト:
かなり落ち込みましたよ。でも、それから、二度と同じ思いをしない!させない!!って思って。

私:
なるほど~。始めから今の接客ができていたわけではなかったのですね。

ミナミ
だからこそ、お客様の目を見てハッキリと自信を伝えることを大切にされていたのですね。

 

2:お客様の状態を知ること

私:
あとは、何かありますか?

女性セラピスト:
そうですね~、まずは、とにかく、お客様の今の状態を知ることですね。

私:
状態を知るというと?

女性セラピスト:
今、どこが一番辛いのか、どこが痛みがあるのか、あるいは重だるいのか。あとは、肉体的疲労なのか、精神的疲労なのか、とかについてできるだけ知ることですね。

私:
なるほど。

女性セラピスト:
相手の背景がわからないと、合わせられないので、たとえば、お怪我してる方の場合、どういう体勢が辛いかなども、最初の時に特に確認します。

ミナミ
お声がけの1つ1つが、また凄いんです。腹から、全身で言葉を発しているような感じなんです。

 

3:施術内容を伝えること

施術には様々な手技がある

私:
施術中に特に意識していることはありますか?

女性セラピスト:
ん~、合わせること?ですかね~。

私:
私が女性セラピストさんの施術を受けた時に、これは、凄いと感じたことなのですが。女性セラピストさんは、必ず、これから施術に入る部位を、口頭でリードしますよね?たとえば、「お背中伸ばします。」「頭蓋押していきます。」とか、あれは、凄い安心感と信頼感がありました。

女性セラピスト:
あ~、そうですね。やっているかもです。

ミナミ
たぶん今すぐできる指名の増やし方ですね。以下の動画でも説明の重要性がテーマでした。

 

4:強さを聞くこと

力加減を聞きながら施術する画像

私:
力加減については、よく聞いていますか?

女性セラピスト:
やっぱり、聞いてますよ。私の場合、強さが足りなくないか…これが一番不安なところでもあり(^^ゞ

私:
強さが足りないと言われることもありますか?

女性セラピスト:
もし足りない時には、関連部位を施術してから、もう一回、辛いところに戻って、感じ方が違うかどうか聞いたりもします。

私:
お客様が男性の場合と女性の場合だと、強さのご要望で何か違いありますか?

女性セラピスト:
女性の場合、言わないで、「大丈夫です」って言ったのに、施術後に反応が悪くなっていたりしますね(^^ゞ

私:
あ~、女性のお客様の場合ありますね。

女性セラピスト:
やっぱり、女性の方が聞きだすのが難しい気がします。

ミナミ
良い人ほど我慢してしまうから、どうしても満足度は下がるのですよね。そういう方の場合、質問の量と種類をかなり多くしますが、それでも引き出せないことが多々あります。
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5:会話を通して日常を知ること

お客様と会話するセラピストの画像

私:
施術中の会話については、何かポイントがありますか?男性のお客様でも、女性のお客様でも、いつも物凄く会話が弾んでいますよね?

女性セラピスト:
ん~、そうですかね~ポイントですか(^^ゞ

私:
自分は、日常会話が苦手なタイプなので、ほぼ、施術に関するのこと、身体に関することだけを丁寧に聞き続けますが。会話を自然に弾ませるコツをぜひ教えてください!

女性セラピスト:
お客様に興味を持つこと、身体に対して興味を持つこと、ですかね?

私:
興味…。たしかに、私には欠ける点です(^^ゞ

女性セラピスト:
実は、私も始めのうちは、今思うと、マニュアル通りというか、そうですね。やっぱり、マニュアルが強かったです。

私:
マニュアルというと?

女性セラピスト:
ここ押して、ここ押してとか。

私:
あ~なるほど。

女性セラピスト:
今は、ここを押したら、ここが緩んだとか、お一人お一人、反応がちがうんだなと、でもそれは、たくさんお客様を施術していく中で少しずつ、感じてわかってきたことでもあります。

私:
たとえば、お客様が自分より若い方の場合と、年上の方の場合で、何か接客や会話のコツってありますか?

女性セラピスト:
相手が若い方の場合は、あんまり丁寧過ぎても緊張させてしまうかな、と感じています。だから、より元気に明るく接するようにしている感じです。たとえば、ホントに、社会人になりたての方の場合、お仕事のやりがいとか、大変なこととか、相手が話しやすい話題をなるべく、選ぶようにしています。プライベートだと、どうしても好き嫌い出てきてしまうかな~と思います。

私:
相手が話やすい話題を選ぶ…。凄いですね。

女性セラピスト:
年上の方の場合、やっぱりお身体のことが基本ですかね。あとは、たとえば、最近の話だと、相手が社交ダンスをされていて、私も知らないことでしたが、とても興味深いことだったので、そのことについて、ご質問させていただいたりして、お話ししました。どちらかというと、相手の好きな話題に乗っかり、聞かせていただくような形式です。

私:
私は聞くことしかできないかも。

女性セラピスト:
実は、私もそれほど、話し上手な方ではないので、聞かせていただくスタイルが基本ですよ。

ミナミ
相手の発した話題に対して、フォローアップで質問していくのがよいと学んだことがありますが、彼女の場合、自然とそれをやっている感じです。
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6:最後笑顔で気持ちよく

施術で心身共にほぐれ、笑顔になるお客様

私:
では、施術後、そして最後に心がけていることはありますか?

女性セラピスト:
やっぱり、最後笑顔で気持ちよくお帰りいただくことです!

私:
なるほど。

女性セラピスト:
これはもう、永久のテーマと言うか…今でもできているかどうか常にアレなんですけど。

私:
いやいや。

女性セラピスト:
でも、これもさっきと同じ、実体験があって、始め来店されて直ぐ、〝あ~なんかすごいお疲れだな〟っていうのがわかってたのに、始めから最後まで何も聞けなくて、終わってみてやっぱり、返ってぐったりさせてしまった…という経験がありました。

私:
なるほど。

女性セラピスト:
それもあって、とにかく、『絶対最後は、笑顔で帰ってもらいたい!』と思うようになり、このことを常に意識しています。

ミナミ
究極のところを始めから意識しているところが凄いですね。どうしても、これからの施術だけに意識がいきますからね。

 

まとめ

とにかく、実体験あっての今、ってところが、ホントに今回一番の発見でした。

最後に、女性セラピストより

やっぱり、自分のこと後回しの方が多いのかと思って。
疲れていることにすら、気が付いてない方も多いように思います。

だからこそ、リラクゼーションサロンが頑張っている自分に気づくきっかけになったら嬉しいです。

 

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