『手首が痛い!と思ったら』施術業に従事する方へ
セラピストに多い職業病といえば「腱鞘炎」ですね。
私は、セラピストに転職して4ヶ月過ぎた頃くらいから、両手首の痛みが強くなり、施術を一旦おやすみして療養するという経験をしました。
両方の手首が腱鞘炎になると、それはそれはとても苦痛で日常生活も大変です。
しかし、なぜそこまで症状が酷くなってしまったのかというと…
私自身が「腱鞘炎」を知らなかったからです!
嘘の様な本当の話です…
「けんしょうえん」という単語は聞いたことはありましたが、どんな状態がそうなのかは全く知りませんでした…
その頃は、手首以外もいろいろ痛みがあったので“成長期による成長痛”の一つだと思い、みんな(セラピスト仲間)から、「どこかしら痛い時期はあった」と聞けば仕方ないと思っていました(^^;
まだ痛みを知らない、私のように痛いけど頑張っているセラピストの皆様に、個人的な事例を交えながら「腱鞘炎」について解説させて頂きます!
「腱鞘炎」の3つの特徴
①「痛っ!」が口癖になってきたら要注意!
腱鞘炎は外傷とは違い初期は外からはわかりません。
手首を動かす角度によっては痛くないので、たまに痛い時がある、といった感じです。
痛みが走った瞬間は、ガラスを爪でギーっとした時にさぶイボ出る感じに似てます(笑)
一瞬肩がすくむような、「ひっ!」って声出ちゃうような、さぶイボ+冷や汗出る時も…
シクシク痛くて、ズキズキドクドクして、ジーーーンとしてしばらく経つと痛みは引きます。
(あくまで個人の感想です。笑)
②そもそも「腱鞘炎」てどんな状態?
今更な解説ではありますが…
手首(手関節)の拇指側にある腱鞘(トンネル)と、そこを通過する腱に炎症が起こった状態で、腱の動きがスムーズでなくなり、手首の拇指側が痛み腫れます。
拇指を動かしたり広げたりすると強い疼痛が走ります。
③こんな時に困難で痛いっ!
- トートバッグの中で鍵を探す時
- 電気ケトルを持った瞬間
- 自転車の振動も響いて痛い
- 朝、体を起こせない(手をつけない)
- 小銭を出すのに時間がかかる
- ズボンの上げ下ろしに時間がかかる
- ビンやペットボトルの蓋が開けられない
- 時計はつけられない
- 髪の毛のアレンジができない
- 片手でスマホ操作できない
- タオルを絞れない
- 背中がかゆくてもかけない
【番外編】
・びっくりするくらい物をよく落とす
・飲料、調味料、化粧品などの蓋はだいたい落とす
などなど、こうしたら痛いというのが定着するまでは「これ痛いんだったー!」の繰り返しでその度に「くーーーーっ」としばらく時が止まるのでした。
私なりの腱鞘炎の対処法〜セラピストを続けながら
ここまで炎症が起きひどくなると、アイシングや安静が一番です。
しかし“痛いかも?”と違和感が始まったら『どの動きが原因なのか』をまず考えてみましょう。
原因がわかると、同じ方法では続けていけないので、自分が痛くない方法(アレンジ)を考えましょう。
あとはドクドクした炎症がまだ無ければ、指から上腕、首まであたためて血流を良くするとマシになります。
朝は特に冷えて筋肉も硬くなっているので、お湯をはった洗面器に手首まで浸ったり、夜は半身浴したりしていました。
疲れて眠い時も3分だけでも全身浴をして、なるべく翌日に疲れを持ち越さないようにしていました。
あとは、人生で初めて鍼治療を受けたのもこの時期でした。
お客様の中には、鍼治療に興味があるけどなかなか踏み出せない方も多いので「こんな感じでしたよ〜」とお話しできたりしました。
まとめ
今思えば大変で苦痛な日々でしたが、施術方法をアレンジした事で指名がとれたり、とても勉強にもなった日々でもありました。同じような腱鞘炎のお客様とは、あるある話で盛り上がったり痛みを共感できたりもしました。
もし、お客様やスタッフで痛みを抱えている人がいたら、ぜひ手助けしてあげてください^ ^
痛みは、当事者にならないとわからない事はたくさんありますが、少しの気遣いが大きな救いにもなります。
この記事がお役に立てれば幸いです^ ^
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