これまで、頑張って練習してきた…
さあ、明日は、いよいよお客様デビューだっ!!
そんなセラピストへ、送りたい。
デビュー前、最後のメッセージとは?
今日の記事は、
実際に、私のサロンで「デビュー直前のセラピストへの最後の心得」として、お伝えしていることを参考に書いてみたいと思います。
でも、こうして、改めて整理すればするほど、
実は、この最後のメッセージこそ…
セラピストにとって、一番必要で、最も大切なこと。
のように思います。
それでは、ご覧ください!

最後のメッセージ
基礎的な技術力、わずかな知識は、いったんどこかに置いてしまいましょう。
そして、これから伝える最後のメッセージを、深く心得てください。
そうです。
自分がどうしたいか、でなく、お客様が、どうして欲しいのか?
この先は、そちら側の思考に、一気に切り替えることが大切ですよ!
接客編
赤ちゃん扱い
お客様のことを、赤ちゃん使いしてあげてください。
まず、男性のお客様は、仕事では常に緊迫した精神状態でいます。
どんなに、地位や肩書のある男性でも、核の部分では、ただの命なのです。
リラクゼーションや、整体サロンでは、その、ただの命としての面を見てあげてください。
そして、赤ちゃんのように、愛しんで、心配してあげてほしいのです。
女性のお客様の場合は、少し、丁重にです。
男性のように、ダイレクトに赤ちゃん扱いするというより、女性としての扱いも忘れずに。
ただ、本質の部分では男女とも同じです。
まるで、そのお客様のおじいちゃんや、おばあちゃんになった気持ちで接してあげることが大切です。
この段階では、もう、あなたのことは一切忘れてください。
手技の順番や、筋肉の名前、お茶出しや、次回予約からお会計の流れなど…、そんなことを気にするよりも、目の前のお客様のことだけを心配してあげてくださいね。
キャラ設定
同年代のお客様なのか、年上、年下のお客様なのか?
あるいは、同性なのか、異性なのか?
実際は、こういった、あまりに本質的でどうしようもない部分で、接客や施術の満足度が形成されてゆくものです。
しかし、だからと言って、ありのままの接客でよいのでしょうか?
ディズニーランドに行くと、癒されますよね。
セラピストも、リラクゼーションや整体サロンも、それと、同じです。
つまり、あるお客様に対する、セラピストとしての接し方、見せ方を作る必要があるということです。
これを、キャラ設定と言います。
- 売れるキャラ設定
- 楽でいられるキャラ設定
- 納得のいくキャラ設定
セラピストとお客様、双方が幸せでいられる施術者としてのキャラ設定が完成するには、時間が必要です。
しかし、セラピストにとって、「キャラ設定」というワードを、あらかじめ頭に入れて、仕事に挑むことは、とても有用だと思いますよ!
お客様ありき
ただ、明るく元気よく接客すればよい?
たしかに、明るく、元気のよい接客は、基本です。
しかし、お客さまも人であり、当然、様々な何かを抱えて来店されます。
ときに、明るく元気よく…よりも、丁寧に、穏やかに、寄り添うような接客が良い時だってあるのです。
そこらへんです。
つまり、始めに、お客様ありきだということです。
これが、皆さんナカナカできないようです…
現場で、よくいるのが…
お店の設定(マニュアル)を、知りたがるセラピストです。
それ自体は、悪いことではないのですが。
そういう方に限って、お客様とのコンタクトが少なく、お店の基本設定のまま、終始、施術を通してしまうのです。
ですので、私は、こう言っています。
「設定を、私に聞かないでください」と。
なら、誰に聞くのか?
皆さまならもうわかりますよね☆
施術編
温度調整(特に冷え)
この項目は、本当に大切です。
施術中に、お客様の身体を絶対に冷やさないでください。
たしかに、施術者は動くので、お客様より熱くなります。
でも、施術者の体感に合わせたら、お客様の身体は冷えてしまうのです。
暑がりのお客様ならよいのですが、日本人は、往々にして冷えやすいのです。
「寒くないですか?」
施術中に、この言葉を何回かけてあげてますか?
施術中に一度でも、この質問をしてくれるセラピストは、まだ優秀な方だと思います。
半数以上の方は、一度も聞かないか、〝始めに一回〟聞くだけですからね…
受け手は、止まっているのですから、徐々に冷えてくるのですよ…
身体が冷える不快感を、絶対に与えてはいけません。
「寒くないですか~?」
「えっ…とっ、そうですね~、大丈夫です~」
この、寒くないですか?
の問いに対する、お客様の「大丈夫です」を信じてはいけません。
試しに、二の腕か、足先に触れてみてください。
言葉に反して、冷えてることが多々あります。
そして、タオルをかけてあげると、往々にして喜ばれるのです。
施術中〝必ず定期的に〟人間の身体の冷えやすい部位に触れることを〝習慣〟にしてください。
以下の2つの箇所を推奨しています。
- 二の腕
- 足先
とにかく、施術中に頻繁に、この2点に触れるようにしてください!
お客様は、寒がりで暑がりだけど、主張が苦手な〝赤ちゃん〟なのです。
施術中の、最適な温度管理は、セラピストの必須業務の一つです。
どんなに絶妙な圧加減でも、寒いと眠れないのです。
最適な温度管理に気を配ると、お客様が眠りやすくもなりますよ(^_-)-☆
熱い場合について
熱いのもまた不快です。
ただ、施術中動くため、セラピストの方が、暑さに敏感なので、冷えにくらべたら問題になる場合は少ないです。
でも、比較的によくあるケースを一つご紹介します。
ズバリ、寝起きです。
お客様は最適な温度になると眠くなります。
そして、寝ると寝汗が出てきます。
寝起きの方の足裏に触れてください。
かなり、高温となり、熱を持っていることに気が付くはずです。
この場合、足裏全てにタオルがかかっていたなら、くるぶしまで、まくってあげて、足裏から発熱できる状態にしてください。
お客様が眠ってくれたのに、安心して、逆に体温が上がり、熱くなってしまったのに、気が付くのが遅れた場合は、くるぶしまで、でなく、一度、一気にタオルを大きく、まくりあげるか、場合により、少しの間は、大タオルなしで、フェイタオルで施術部位だけにかけて、ずらしながら行うとよいです。
熱さチェックの際の推奨部位は、「足裏」です!

時間配分
これも、とても大切です。
施術は、どんなに下手でも構いません…大げさですね(^^ゞ
ただ、辛いトコロに、施術時間の多くを費やしてほしいのです。
だいたい、全施術時間の、30%以上を辛いトコロに費やしてくれたら、大きく外すことはないはずです。
逆に。
どんなに、良い圧が入り、ベテランっぽい動きをしても、辛いトコロに費やす時間が、全体の10%前後だとしたら、物足りなさが残る施術となるでしょう。
実際は、コースにもよります。
たとえば、
15分の施術なら、80%~90%程度の時間、シッカリと。
240分の施術なら、25%~45%程度、丁寧に。
と、単純にパーセンテージの問題でけではありませんが。
しかし、辛いトコロがあるお客様に対しては、とにかく、その辛いトコロに施術時間を費やす意識を持ってください。
本当に、辛いトコロが一切ない。
ただ、10代~20代位の方が、興味本位や、癒し目的で来店された場合なら、覚えた通り、順番で流してゆけばよいでしょう。
ただ、お辛いトコロはどこですか?
という問いに対して、
「そうだね~、首…肩…、あと、腰、あ、それに足もだね」
「あっ、全部か~(笑)」
「結局、全身ですね~」
などと、疲れすぎて、辛いトコロがハッキリしないから〝全身まんべんなく〟となる場合は、要注意です。
結論からいうと、この「全身」という言葉も、信じてはいけません。
疲れすぎて『辛さの優先順位がハッキリしていないだけ』だと理解するようにしてください。
この、非常によくある「全身」発言に対しては。
〝施術中に、特定していく〟
ことが、正解となることを覚えておいてください。

首のポイント
お客様の辛いトコロの、より、細かなポイントを特定していくことは、満足度の高い施術をするためには、必須なのですが。
ここでは、最低、これだけは!!
という部位についてお伝えします。
それは、首です。
「お辛いトコロは、どこら辺ですか~?」
「首ですね~」
という場合、必ず確認して欲しいことがあります。
それは、
- 首の後ろの方(背骨より)
- 首の横の方(頸椎の横突起あたり)
- 首の前の方(斜角筋のあたり)
3つの内の、どこら辺なのか、という事です。
※もちろん、左右差も。
3つの内で、最も、辛くなる人が多いトコロは、首の後ろの方(背骨より)です。
整体における首の基本中の基本ラインの一本こそ、この首の後ろの方(背骨より)のはずです。
それなのに、意外とよくいるのが…
首の横の方や、前の方を頻繁に狙ったりや、あるいは、辛いトコロが首と言われたら、3つの全てを均等に狙ったりする方です。
※一般には、首の横や前の方が弱い力での施術で足りるため、無意識にかもしれませんが、指への負担を軽減しようと、首の横や前の方を押す時間が長くなっている方を多く見てきました。
たしかに、どこも首ですよね。
でも、同じ首の中でも、辛いトコロと、そうでないトコロにわかれるという事実を理解してほしいのです。
辛いトコロを押されたら、気持ちよいけど。
辛くないトコロを押されたら、けっこうキツイものですよ。

言葉
言葉一つで、人の気分を害してしまうことはよくあります。
ですので、良いことを言おうとする以上に、遥かに気を付けてほしいことは…
〝失礼なことを言わないように心得る〟ことです。
たとえば、
- 年齢
- 職種
- 結婚
- 子供
- 病気
- 住所
など、一般的には、気を付けたい内容です。
もちろん、カルテなどに既に記入してあることに関しては、ある程度は、仕方ないでしょう。
しかし、人は、話したいことは、自ら話してきます。
ですので、決して、個人的な事柄に関して、セラピスト側から掘り下げないように心がけてください。
クレームの大半は、失言から生じるものです。
相手が、優しそうな時ほど〝気が緩むため〟要注意です。
以下に、特に男女別に気を付けたい言葉の一例をご紹介します。
男性へ気をつけたい言葉
- ナイーブ
- 神経質
- コンパクト
- こじんまり
- 普通ですね
- ご存知ないですか
女性へ気をつけたい言葉
- 体型について
- 汗の量について
『男女別に特に気を付けたい言葉』に関しては、いつか、別記事にてご紹介しますね。
体勢
施術中の体勢について。
うつ伏せの体勢は、30分位が限度の人もいます。
そのような方は、一定時間うつ伏せでいると、頭が痛くなってくるのです。
特に、小顔の女性に多いです。
これは、顔に対して、フェイスマットが大き過ぎるため、顔が異常に埋まってしまうということが原因です。
生まれつきの、体質の影響もあるでしょう。
弱い押し~中押し位の施術を好む方が、特に、長時間のうつ伏せが苦手な傾向にあります。
反対に、強い押しが好きな方は、以外なほど、ずっとうつ伏せでも平気な人もいます。
もちろん、強い押しが好きでも、長時間のうつ伏せが苦手な方もいます。
あとは、強い押し、弱い押しに関わらず、お腹が出ている方は、長時間のうつ伏せが苦しい傾向にあります。
※そのためか、お腹が出ている方は、横向きを希望されるケースが以外と多いです。
つまり。
体勢を定期的に変えてあげてほしいのです。
施術の流れを気にするセラピストも多いでしょうが。
一度、あお向けにしてから、再び、うつ伏せにされたとしても、受け手にとっては、それほど不快ではありません。
それどころか、肩や腰など、最も押してほしかった部位を、改めて押してもらえると思って嬉しい場合もあります。
ただ、できれば。
横向きの施術も覚えておきたい、ところです。
デビュー前の基礎研修の時に、横向きの施術まで教えてくれるお店は少ないと思います。
しかし、実際、お店に出ると、横向きの施術をせざるを得ない場面に、思ったより早く出くわすことになります。
横向きの施術は、決して難しくありません。
そして始めは、そんなに長くできなくても大丈夫です。
たとえば、右上の横向きで、3分しか持たなかったとしても、左上の横向きで、また3分持てば、横向きだけで最低でも、6分は、時間が経ちます。
それに、体勢を定期的に変えるということは、お客様の身体中の血流の停滞が避けられます。
つまり、施術効果が上がります。
反対に、ず~っとうつぶせのまま通したら、一部の血流が停滞し、しいては、全身の血流にも悪影響を及ぼすため、当然、施術効果も上がらないのです。
圧は、上からだけでなく、下から(ベッドから)もかかっています。これを、反力と言います。手技により、力を加えたのと同等の力が、反対のベッドからも伝わることで、物体(人の身体)がその場から動かないという、イメージです。
知識編
内からほぐす
ほぐれるとはどういうことか?
この仕組みを、理論と、感覚で、深く理解してください。
まず、人の身体は、物理的な物体としての側面を持ちます。
そのため、外力で緩めることが可能です。
極論を言えば、相撲取りにギュウギュウに揉まれたら、頑固な肩こりも30分で、ユルユルになります。
ただ、それは、一時的なものでしょう。
多くの方は、後で、酷いもみ返しや、細胞深く、深刻なダメージを受けて、返って回復に時間を要するはめになります。
ひょっとしたら、一部の超強押しモンスターの方など、相撲取り位でも、翌日スッキリだったりして…(^^ゞ
大切なのは、もう一つの力です。
それが、内力、神経の作用です。
「気持ちいい~」
「痛ギモ~」
この感覚こそ、内からコリを緩ます、生き物に備わった神経的な刺激です。
我々は、神経、すなわち脳の支配を大きく受けています。
しかし、慢性的な疲労は、本来の回復サイクルを停滞させ、いつしか回復の仕方させ、忘れさせてしまいます。
その本来の力を、呼び覚ます刺激こそ、この…
「気持ちいい~」
「痛ギモ~」
つまり、神経、内力の力なのです。
〝痛ギモ〟が、末梢神経~脳に伝わると、脳から波のように、コリを緩ませる薬が流れてくる。
医学的に正確な表現ではないのかもしれないが、このような内からの感覚こそが、最も大切な弛緩作用だという理解を持ってください。
実際は、外力と、内力のバランスでほぐしていくことになります。
特に意識してほしいのは、内力ですが、半分位は、外力により緩んでいるのかもしれません。
よく、強く押すと身体が硬くなるから、強く押すのは身体に悪いから、強く押しません。
そう、お客様に言ったり、そう思っている方がいます。
感覚には、個体差があることをご存知でしょうか?
あなたにとっての「強い」は、誰かの「気持ちいい」なのかもしれないのです。
そして、その「気持ちいい」という感覚が生じないことには、内力の作用も生じないのです。
本人が、痛さを我慢しているのなら、間違いなくマイナスです。
でも、自分の感覚と、他者の感覚には、不思議なほど差があることを知っておきましょう。
※その上で、自分の関節を守るために、身体を壊さない範囲の圧に抑えて押す習慣を身に着けてください。はじめの内は、ある程度、限界まで頑張って押してみることも良い経験になるかとは思いますが(^^ゞ
ポキッと関節がなる音
「何で関節が〝ポキッ〟って鳴るのですか~?」
「鳴らすと気持ちいいけど、鳴らさない方がいいのですか?」
お客様に聞かれることがあります。
その時に、簡単に答えられるようにしておきましょう。
関節音の呼び方
クラーク音、クラッキング、ポッピングなど
関節が鳴る音に関しては、諸説あり、主に2つの説が有名です。
- キャビテーション
- スリッピング
指関節を鳴らした時に生じる音の原因は、関節内の液体中にあるキャビテーション気泡の部分的な崩壊だ
引用元: 指の関節なぜ鳴る、100年の謎解明か
もう一つの、スリッピングについては、筋肉の腱の部分と、腱の部分が〝こすれる音〟と言われています。
急速な動きを加えて、関節を鳴らすことは、一時的に気持ちよい分、クセになりやすく、個人的には、気を付けてほしい習慣だと考えています。
しかし、動かさなければ、関節は硬くなる一方です。
ですので、程度問題なのです。
私は、以下のような感じで説明しています。
関節を鳴らすのも、時々なら、良いかもしれません。
全てがマイナスというわけではありませんので。
でも習慣化しやすい点は、要注意です。
特に、首ですね。
首に関しては、急速に動かすことは、できるだけ避けてください。
もちろん、動かさないと硬くなるので、ゆっくり、伸ばすように、動かすようにしてください。
関節の可動性、しなやかさを保つことは、大切なことです。
美しい姿勢、つまり若さを維持することになりますので。
あとは、呼吸もポイントです。
「呼吸に合わせて、ゆっくりと(徐々に大きく)」
が基本ですね。
指の関節については、左手だけ50年鳴らし続けた結果、何もしなかった右手と、何ら変化がなかったとする研究があります。
背骨については、丁寧に伸ばすことが基本だというのが、現在、ほぼ一致している見解です。
特に、首については、毎日頻繁に鳴らし続けていると、頸椎の骨膜が歪み、その隙間を埋めるように、頸椎に棘(トゲ)が生じ、そして、その骨棘(コツキョク)が、神経に触れるようになり、手などにシビレが生じるケースがあるようです。
なんだか…
また、余計な知識を入れることになり、すみません。
この知識編、特に音なんかは、参考までとしてください(__)
マインド編
コリを緩める感覚をまとう
この項目に関しては、はじめは、難しいのかもしれません。
ただ、これから、実際に。
多くの方の身体を緩めていき、その感覚を、身体にしみつけてしまうことです。
この感覚、
他者の身体を緩めることが、自分にとって、当たり前の感覚となること。
これが、プロと、そうでない方の感じている体感の差のように思います。
本当は、デビュー前の練習の段階で、多少は、この感覚を身にまとっていることがベストです。
ですので、私のサロンや、スクールでは、この感覚を理解して、身に着けるための手順をプログラムに入れています。
お客様は、来店の動機の一番は、
辛い部位、コッている部位をほぐして欲しい。というものです。
ですので、セラピストは、
第一に、そのコッている感覚を理解すること。
第二に、そのコッている部位を、ほぼ確実に緩めることができるという感覚を持っていること。
この2つの感覚を身に着けていてこそ、プロの仕事ができるというものです。
特に、この第二の感覚を強く持っていることが大切です。
※若いセラピストの方は、まだ慢性的なコリを経験したことがなく、身体が辛い、コッている…という感覚は、わからないかもしれません。年齢的に、ある程度、仕方のないことでしょう。
ベテランのセラピストになれば、この感覚が経験から、身体中に染み付いているものです。
この先、
セラピストとして、お客さ様に自信を持って接するためには、この感覚がとても大切です。
この感覚なくして、可愛いだけ、話が合うなどの理由だけで、いくら指名が多くても、本人的には、いまいち不安気持ちが残るものです。
できるだけ、早期に、この緩ませる感覚、身体が緩む感覚を、意識的に身に着けられるようにトレーニングすることは有用かと思います。
そのためには、ただ、機械的に時間を計って、施術を通すような練習だけでなく。
施術前後での〝感触の変化を意識した練習〟をする必要があるでしょう。
そして、受け手にも感覚を確認しながら、人間の身体が、施術でどのような変化が起きるのかを、数人の身体を通して理解しておく過程を経ておきましょう。
プロ意識を強く抱く
この先は、プロとしてお客様に向き合うこと。
これにつきます。
意識を一気に3ヶ月先へ、持っていってください。
今までの人生、様々な最初があったと思います。
でも、3ヶ月経ったら、必ず、当たり前のことになりましたよね。
施術も接客も同様です。
どうしたらよいのかわからない…
もっと、教えてからにしてほしい…
一切の甘えを捨ててください。
次に来る人は、あなたのお客様です。
お客様からしたら、我々のようなベテラン施術者も、初心者セラピストでも同じセラピストです。
この先は、一気にベテラン施術者と比較される舞台に上がることを自覚してください。
ただ、深い心配は、一切いりません。
お客様が、求めることは、とてもシンプルだからです。
お客様の求めるもの
お客様の求めるものだけをみてください。
施術の順番、筋肉の名前、ましてや、起始停止作用、神経支配などに気持ちが向いていてはいけません。ましてや、お客さんに対して、覚えてきたアレコレを主張しようなどは、もっての他です。
お客様の求めるものに対して、応えましょう。
お客様が求めること
- 辛いトコロを施術してほしい
- 最適な力加減で施術してほしい
- 丁寧な接客をしてほしい
まず、3大条件です。
あとは、温度調整ですね。
この3つ+温度調整だけ、気を付けていれば大きく外すことはないでしょう。
ただ、余裕があれば、もう一つだけ、気をを付けてほしいことがあります。
- 話したい時
- 眠りたい時
人間誰しも、話したい時もあれば、静かに眠りたい時もあります。
ここを間違えてしまうと、結果が真逆になってしまうのです。
ただ、大きな意味では、丁寧な接客に入ることです。
自分本位な、自分の気持ち良さから発するような会話でなく、相手ありき、お客様の気持ちを思いやるような会話や、接客を心がけていれば、相手が話したいのか、眠りたいのか、また、その両方なのか、自然とわかるものですからね。
会話の基本
基本的には、施術の始めは、しゃべり、しゃべらせます。相手に発声させることで、相手自身をリラックスさせていきます。そして、施術の中盤~後半にかけては、徐々にトーンダウンして、トーンダウンさせていき、深いリラックスに持っていきます。施術の最後、5~10分は、再度スイッチをオンにして、お辛いトコロ、ほぐし足りないトコロ、特に気持ちよかったトコロなどを確認して、重点的に行うことで、強く印象づけるような流れが基本です。でも一番は、個々のお客様に合わせて組み立てることですよ☆
「マーケティング」
大切なのは、お客様の求めるものに、こちらも意識を向けること。
次回予約に繋げたり、流れるようなスムーズな施術、筋肉などのウンチクを説くのは、慣れてからで十分です。
お客様の求めること。
お客様の満足に直結する仕事を、まずは確実に自分のものにすることです。
それが、セラピストの中心軸です。
まずは、そこから始まります!
そして、きっと、最後もそこに戻るのでしょう。
これって、まさに…
今はやりの「マーケティング」と言われるものに他なりません。
究極のお客様思考、すなわちマーケティング意識の大切さは、我々セラピストにとっては、あまりに〝モロ〟過ぎて、逆に見えづらくなっている部分のように思います。
また、実は、我々セラピストという人種は…
技術者としての顔を持ちます。
当然、こだわりがあるわけです。
この技術職特有のこだわりに関しては、逆にベテランになればなるほど、意識して、気を付けないといけないトコロなのだと思います。
すでに、セラピストとしての仕事が確立されている方は。
ときに、以下のような本を読んでおくと、リフレッシュできますよ☆
まとめ
色々言いましたが(__)
実際は、これからが施術業の醍醐味です!!
束縛から解き放たれて、自己のイメージ通りに、技術職としてのやりがいを満喫することができますよ☆
どうぞ、お楽しみください♪