今回は、セラピスト業の掛け持ち(ダブルワーク)についてのメリット&デメリットについてです。
この記事を書こうと思ったのは…
- ダブルワークをしていた時の収入がけっこう良かった
- 働き方のバランスも良かった
- 今はセラピスト1本で、施術業を専業としている
- 実体験からお伝えできる副業のリアルがあると思った
からです。
今後ますますスタンダードとなりつつある、副業、掛け持ち、ダブルワーク的な働き方と、セラピスト業のメリット&デメリットについて、実体験から書いてみますね!
掛け持ち時代、意外と収入が良かった話
私は以前、セラピスト業と他のお仕事のダブルワークをしていました。
※具体的な職種名は伏せさせていただきます(__)
ちなみに、セラピストも、もう1つのお仕事も業務委託で歩合給だったのですが。
2つとも同じ、業務委託で歩合制、でも…
ダブルワークの仕事の方は予め毎月だいたいの収入を見込めたので、その仕事を基盤にして長い間セラピスト業と掛け持ちで働いていました。
どちらも不安定な歩合だと収入面で頭を抱えてしまいそうですが、どちらかが安定している事により自分でコントロールが可能です。
それにセラピスト業の方は日払い形態の店舗だったので、それも今後の働き方の選択・継続に大きく影響しました。
- 今月はもう少し収入を増やしたいのでセラピスト業を多めに出よう
- 稼ぎすぎてしまったので来月は調整しよう
(扶養範囲に収めたい…等) - 数ヶ月後に大きな出費があるので目標額を達成するぞ!
- 数日後に急な出費が…そんな時に日払いで受け取れる安心感
では、掛け持ちのメリット、デメリットについてより詳しくお話していきますね。
セラピストが掛け持ちで働く2つのメリット
メリット①「体への負担が少ない」
働き方の割合にもよりますが、なんと言っても『通常より体への負担が少ない事』です。
私の場合はセラピストデビューした後、
8割 掛け持ちの仕事(セラピスト以外)
2割 セラピスト業
に程度で働いていました。
日数が少ないからか、なかなか慣れず、体が上手く使えず、施術しながら自身もバキバキに疲れてしまう…という事が良くありました(^_^;)
時に筋肉痛、時に腱鞘炎、時にギックリ腰の手前…
そろそろ厳しいかも…という頃にもう一方の仕事に切り替わるので、その期間で手を休めたり、体のメンテナンスに使ったり…
上手く休息期間になっていたなと思います。
セラピストデビュー後は『指を壊して早く慣れる』というのもよく聞きます^_^;
シフトを多くして急速なスピードで強靭な指・体力を育てていくスタッフも居れば、上手く回復出来ず辞めてしまったスタッフもいます。
その辞めてしまったスタッフは、デビューして毎日ロング勤務、休みも少なめ、1日のシフトは指名予約で埋まってしまう…というスタイルを長いこと続け、この仕事は好きだし体は慣れつつはあったけれど…
- 気持ちが追いつかなくなる瞬間があった
- もう満足だと思い辞める決断をした
と聞きました。
指や体は回復出来ても、忙しさに心が置いてきぼりになる事もあります。
働いてみて、自分に合ったペースが見つかるまでは無理をしすぎない事も大切なのだと思いました。
私の場合はダブルワークをする事で、セラピスト業で負った体のダメージを回復する期間を設けられたり、違う仕事を一旦挟む事で「セラピスト業へ戻る日を楽しみに出来る」というサイクルが生まれました。
自分の施術ペースを確立するまでに時間がかかる…というデメリットはありながらも、デビューしてから長く・ゆっくりと体を慣らしていけたのも良かった気がします。
セラピスト業をダブルワークとしてスタートしたのは、いま振り返ると初心者だった頃の私にとって、長く続けるための第一歩だったのかもしれません。
メリット②「収入や休みの微調整が出来る」
どちらの仕事も歩合制だったので、働き方によってはどんどん収入を増やして行く事が可能でした。
もう一つの仕事でいつもより収入が少なかった時も、セラピスト業を増やすことで収入の微調整ができたことも助かりました。
私の場合は扶養範囲に収めていたのですが、セラピスト業は明らかに普通のパートで働くよりも【時間効率】が良く、【シフトの自由度が高かった】のも長く続いた理由です。
まず時間効率の良さ。
時間給ではないので、施術していない時間は『自由時間』!
これがなんと言っても醍醐味ではないでしょうか(*^_^*)
空いている時間は読書したり、動画を見たり、お昼寝したり、勉強したり…各々好きな時間を過ごせます。
自由な時間がありながら、
- 何本かの施術をするとパートの時間給と同じ位(またはそれよりも多く)その日の収入を得られる
- 時間だけに縛られない気楽さ、その日の収入がわからないちょっとしたギャンブル感(笑)
ダブルワークだからこその余裕かもしれませんが、そういったワクワク感がわりと好きでした。
普通のパートでクタクタに働いてこれだけかぁ…と思う日給と、セラピスト業で自由時間もありながらこんなに…!?と思う日給。
選んだ仕事で違いはあると思いますが、私は過去の働き方と比べてその自由さにとても驚きました。
次にシフトの自由度の高さ。
普通のパート労働の場合、どうしても職場の人数、時間帯でシフトに制限があることが多いですが、業務委託だと縛られにくいのもメリットです。
セラピスト業は
・稼働時間
・休日の日数
・収入の微調整
など、ある程度自分で決めつつコントロールが出来て、かつ自分の持ち場がないためシンプルなシフトが組めるのも魅力でした。
例えば普通の仕事だと、
- 人に任せられない持ち場を持っていて、当日急には休みにくい
- 休んだ人の仕事をこなしても収入は変わらず
という事がほとんどですよね。
そのため突発的な休みよって生じた穴埋めは、する方される方…どちらも気を遣います。
対してセラピスト業は、誰かが突発的な休みを申請した場合、残されたスタッフは稼ぎ時です。
スタッフが一人減ることにより
「来店人数が少ない日はみんなでうまく回せる」
「激混みで疲れた〜!」
というパターンもありますが、その分きちんと稼げるので、真摯に働いている中でのシフト変更はわりと歓迎ムードです。
もちろんスタッフの人数や仲間との信頼関係などもあるかもしれませんが、圧倒的に他の業種よりも融通が効きます。
お店の営業時間の中で、日中は子供がまだ小さい主婦たち、夕方から深夜は男性陣や子育てがひと段落した主婦たち…と時間帯によって上手く入れ替わる店舗は、シフトが組みやすく助かるなと実感しました。
セラピストが掛け持ちで働く2つのデメリット
デメリット①「毎日収入が読めない」
これは掛け持ちに関わらず言えることですが、
セラピスト業は、天気によって、コロナ禍によって、お客様の気分によって、スタッフの人数によって…
予想は出来ても、毎日の収入が読めないことが大半です。
せっかく出勤しても
・お客様の来店人数が少ない
・対してスタッフの人数が多い
…そんな日は、勤務時間内に自分が施術出来る人数は限られます。最悪な場合、一人も揉めずという日もありました^_^;
掛け持ちをしてるからこそ収入の激減は防げましたが、もしセラピスト一本でこういった日が続いたら…かなり不安になりそうです。
※お店によっては最低保証を設けているはずなので、確認必須ですね。
収入の振り幅をいきなりセラピスト業に大きくしてしまうのは、流れが読めない分不安定かもしれません。
デメリット②「指名を逃しやすい」
「次から指名したいです。いつ居ますか?」
と聞かれて、ダブルワークの期間があるのはなかなか痛手です。
休みの期間を除いて、根気よくまた指名で来て下さるお客様もいらっしゃいましたが【いつでも入れるスタッフ】 はなんと言っても強いです。
私もそうありたい、といつからか思うようになりました。
だいたいのお客様が
「疲れたなぁ、今マッサージを受けたいな」
と思ってご来店されます。
いないなら(指名出来ないなら)誰でもいいですよ〜とご来店された場合、ダブルワーク明けに出勤すると別のスタッフに指名が流れていたことも幾度かありました。
指名が流れるのは自分の技術不足あり、誰かのオンリーワンになるにはまだまだ勉強不足であり…
努力の足りなさが大きかったと反省します。
でもせっかく顔を思い浮かべていただいた時にお店に居なかった、それが何度か続いてしまった…
そう思うと申し訳なくて、決まった日を案内できるようになりたいと思いました。
ダブルワーク中に技術の高い新規スタッフが増えることもあるし、なんと言っても毎日継続して施術しているスタッフと比べると、技術や感覚に明らかに差がついてしまうことも確かです。
気軽な気持ちでダブルワークしている時は良かったのですが、お客様と付き合いが長くなり思いが深くなった時、自分の技術不足を感じた時…
ダブルワークのデメリットを大きく感じました。
まとめ
現在はセラピスト業のみですが、稼働時間を考えるとダブルワークの時の方が稼げていたように思います。
ちなみに、私が受け持っていた委託業務(セラピスト以外の)のメリットは、
- 毎月、稼働日数が決まっている
- 期間が終わればダブルワークが可能
- 収入がある程度安定している
デメリットは、
- 外仕事のため気候に左右されるハードワーク
- 保証が無い(怪我、事故などの際に)
でした。
どちらも体力勝負の仕事だったので、慣れるまではなかなか大変でしたが、その分報酬が高かったのも魅力でした。
じーっと静かに過ごすより、体を動かす仕事に就きたかったため、このような組み合わせで長年掛け持ちしていました。
現在、セラピスト業1本にしたのは、
- セラピスト業のみでも、それなりの収入が見込めるようになったから
- 自分を必要として下さるお客様が増えて、この仕事に真剣に向き合いたくなったから
です。
初めて“揉みほぐしの仕事を見つけた時”にも思いましたが、個人で切り開いていくような仕事がずいぶん増えましたよね。
一昔前は“閉ざされた門”の方が多かったけれど、個人でチャレンジしていける時代になったように思います。
現代におけるセラピスト業。
休みの取りやすさなどは働くお店によりますが、比較的自由度の高いセラピスト業は「掛け持ちに向いている仕事」だと改めて思いました。