個人のエステサロンの収益モデル

失敗するセラピストにありがちな個人サロンの収益モデルとは

個人のエステサロンの収益モデル

失敗するセラピストになる前に

「失敗するセラピストにありがち」って、ちょっと過激なタイトルですね(_ _)

ただ、今回は、開業の際にありがちなコース&価格設定について見ていきたいと思います。

特に、個人サロンや自宅サロンの開業予定がある方に、お役立ていただけたら嬉しいです!

はじめに、当ブログの結論です!

個人サロンの収益モデルでは、2つの視点を意識したい。

  1. 2週間に1回~月1回の来店ペースを想定
  2. マッサージ好きを満たすロングコースで勝負

今まで務めていた量販店との違いを理解し、メリットを意識した収益モデルを!

※わかりやすく音声ラジオで解説しました↓

stand.fm

失敗するセラピストにありがちな個人サロンの収益モデルとは https://tsukuba-massage.com/r…

 

よくある収益モデルのどこが間違えなの?

60分のトータルボディケアで、5,000円だとして、週1ペースの固定客が、10名ついた場合。

客単価5,000円×10名=1週間で5万円の売上

1週間で5万円×4週間=1ヶ月20万の売上

固定客10名なら十分可能だし、最低1ヶ月20万あれば、まず潰れはしないかなと。

自分の実力で、60分5,000円のボディケアなら絶対安いし、今までの店舗経験では、週1ペースの指名客が、10名は付いていたし…と。

しかし、ここに2つの間違えがあります。

  1. 60分5,000円
  2. 週1ペース

かんたんに解説しますね。

損益分岐点

損益分岐点とは、利益がプラスかマイナスの分かれ目の売上のことです。今回は、損益分岐点が15万円の個人サロン設定でご覧ください。

 

60分5,000円のボディケアを週1ペースは普通だよ?

60分5,000円のボディケアで、週1ペースは普通ですよね。

まして、開業を予定される方の施術レベルなら、通常以上にお得なはずです。

ですが、問題は、個人サロンというサロン形態にあります。

個人サロンでは、想像以上に回転性が下がるのです。

私の経験では、大型のショッピングセンター内の整体リラクゼーションの時に、週1ペースで来店されていた方が、個人サロンになってからは、2週に1回~月1ペースに。2週に1回ペースで来店されていた方は、月1ペースに。といった感じで、倍近く、ペースが開いたのです。

大通りの路面店や、大型ショッピングセンター内のリラクゼーション店舗と比べたら、個人サロンというのは、そう頻繁に通いたいような場所ではない…というのが残念ながら事実なのです。

ミナミ
こじんまりとした雰囲気もそうですね。

だから、平均、週1ペースでの来店回数で計算するのでなく、せめて2週に1回ペースでの来店回数をベースに計算するべきだと思います。

1月に1回ペースでもリアリティがあって良いとは思いますが、なんとか、2週に1回ペースで回るようなサロンを目指したいものです。

 

ロングコースができないと厳しい

2週に1回ペースで回るようなサロン形態の場合、60分5,000円がコースがメインのお店より、90分7,500円以上のロングコースがメインのお店作りをするべきです。

60分5,000円でも、90分7,500円でも、30分で2,500円…なのは同様です。

来店回数(回転数)が下がるのなら、客単価を上げるしかないですよね。

それに、個人サロンには、通常のリラクゼーション量販店以上に、マッサージ好きな方が通う傾向にあります。

そのような方にとっては、60分程度ではショートコースといった感覚で、「少なくても90分、できれば、1回120分位の施術を受けたい。」と普通に思っています。

私自身は、個人サロンを開業する直前に努めていた整体リラクゼーションサロンが、マットの足圧サロンで、90分~120分コースがよくでるサロンだったため、そこの感覚は開業後もズレがなく、今思うと助かりました。

90分や120分の施術を、質が高いサービスとして提供し続けるには、手技数は多い方がいいですね。

ミナミ
手技数を増やすことは簡単です☆

 

理想の個人サロンの収益モデルは

では、2週に1回ペースで90分7,500円で同様に計算してみましょう。

90分のトータルボディケアで、7,500円だとして、2週に1回ペースの固定客が、10名ついた場合。

客単価7,500円×10名=2週間で7万5千円の売上

2週間で7万5千円×2=1ヶ月15万の売上

60分5,000円で週1ペースの時より、5万円下がってしまいました。

単価が上がっても、来店回数が半減したからですね。

 

10名の固定客の内、120分1万円の固定客が5名なら

では、これならどうでしょう。

90分7,500円で2週に1回ペースの固定客が5名。120分1万円の固定客が5名の場合。

客単価7,500円×5名=2週間で37,500円の売上
客単価10,000円×5名=2週間で50,000円の売上

2週間で37,500円×2=1ヶ月75,000円の売上
2週間で50,000円×2=1ヶ月100,000円の売上

合わせて、1ヶ月合計175,000円の売上

といった感じです。

まだ、60分5,000円で週1ペースと比べると、2万5千円少ないですね。

【重要】時給効率という意識を持とう

ここは凄い重要なところです。

実は、時給効率はかなり上がっているのです。

1本の施術には、事前の待ち受けやカウンセリング、事後のお会計やお見送りといった時間が必ず発生しますよね。

60分5,000円で、週1ペースの固定客が、10名ついた場合。
客単価5,000円×10名=1週間で5万円の売上

1週間で5万円×4週間=1ヶ月20万の売上

このとき、1本の施術の前後に、30分の雑務が付いたとします。

60分の施術=120分(2時間)仕事だと計算します。

すると、1週間で10名施術すると、120分(2時間)仕事×10名=1週間で20時間労働=1ヶ月あたり、80時間労働です。

80時間労働で、月20万円ということは、時給2,500円ですね。

ミナミ
実際は、集客活動にかなりの時間を費やします。
10日労働

1ヶ月で80時間労働とは、1日8時間なら、10日しか働いていないことに。まだまだ働けますね。

 

ロングコースの魅力『時給効率が高い』

同様に、2週に1回ペースで90分7,500円の場合でみてみましょう。

90分7,500円で、2週に1回ペースの固定客が、10名ついた場合。
客単価7,500円×10名=2週間で7万5千円の売上

2週間で7万5千円×2=1ヶ月15万の売上

このとき、1本の施術の前後に、30分の雑務が付いたとします。

90分の施術=150分(2.5時間)仕事だと計算します。

すると、2週間で10名施術すると、150分(2.5時間)仕事×10名=2週間で25時間労働=1ヶ月あたり、50時間労働です。

50時間労働で、月15万円ということは、時給3,000円ですね。

ミナミ
集客活動を踏まえると、高いのか低いのか微妙ですね。

 

続いて、90分7,500円で2週に1回ペースの固定客が5名。120分1万円の固定客が5名の場合。

客単価7,500円×5名=2週間で37,500円の売上
客単価10,000円×5名=2週間で50,000円の売上

2週間で37,500円×2=1ヶ月75,000円の売上
2週間で50,000円×2=1ヶ月100,000円の売上

合わせて、1ヶ月合計175,000円の売上

このとき、1本の施術の前後に、30分の雑務が付いたとします。

90分の施術=150分(2.5時間)仕事だと計算します。
120分の施術=180分(3時間)仕事だと計算します。

2週間で5名施術すると、150分(2.5時間)仕事×5名=2週間で12.5時間労働=1ヶ月あたり、25時間労働です。
2週間で5名施術すると、180分(3時間)仕事×5名=2週間で15時間労働=1ヶ月あたり、30時間労働です。

55時間労働で、月175,000円ということは、時給3,180円ですね。

ミナミ
本数が少ないので、差が出ないですね。
約7日(1週間)労働

1ヶ月で55時間労働とは、1日8時間なら、8時間×7日=56時間だから、約7日(1週間)労働ですね。

 

2つの重要事項

個人サロンの収益モデルを考える上で、以下の2つが大切です。

  1. 2週間に1回~月1回の来店ペースを想定
  2. マッサージ好きを満たすロングコースで勝負

ぜひ、この2つの視点を忘れずに、収益モデル、ビジネスモデルを検討してみてください。

今まで務めていた量販店との違いを理解し、メリットで勝負できるようなサロン作りを☆

 

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