未経験からの副業セラピストは、始めるタイミングがポイント
副業セラピスト、アリだなーと、前回の『副業でセラピストを始める3つのメリット〜年齢制限がほぼない!?』を読んで思ってくれた方もいらっしゃるかもしれません。
時代も令和に移り変わり早3年、副業は当たり前!と言われて久しいですが、コロナ禍でライフスタイルが変わって、より副業に関心を持った人も多いのでは?筆者もそのうちの一人✨ずっと挑戦したかったセラピストという[…]
今回はその続きとして、デメリットの方もお伝えさせていただきます。
あくまで私の主観となりますが、副業セラピスト、
未経験となると“はじめるタイミング”がポイントだなーと感じておりまして……
資格持っているから、スクールに通っているからといって、
即戦力として雇ってもらえるかとなると、それはサロンのオーナーさん次第。
あくまで副業としてはじめる場合のデメリットですが、
リラクゼーション業界に踏み出すか、、検討中の方へ、少しでも参考になれば幸いです。
副業としてセラピストを選択する3つのデメリット
副業としてセラピストを選択するデメリット①『景気に左右されやすい』
リラクゼーション業界に限った話ではないと思いますが、サービス業の中でも接客業は景気の影響を受けやすいです。
宝飾品や車といった高価格商品を販売しているところほどではないですが…リラクゼーションのためにお金を使うって、どうでしょう、お金に困っている時って、もっと他のところへお金を使いませんか?
リラクゼーションサロンに行くって、なかなかの贅沢だという感覚を持った方が多いと思います。
平成生まれの私は、生まれてこのかた景気が良かったことなんてないので、景気の良い時と悪い時を比較して何か主張する、なんてことできないのですが、コロナ前とコロナ渦中の今とのことを考えると、状況が変わったのは言うまでもありません。それはセラピストに限った話ではないでしょう。
ここで私の周りのお話を少しご紹介します。
同僚スタッフAさんの場合
銀座の高級エステサロンでエステティシャンとして新卒で働いていたAさん。
2020年4月に入社2年目を迎えたときに緊急事態宣言発令、観光客がいなくなったことはもちろん、外出自粛を受けて客足が遠のいたことで経営は大打撃。
オーナーから提示された『今後のお給料』を見て愕然としたAさんは、転職せざるを得なくなるも、ご存知の通り接客業はどこも、時短要請にスタッフ削減。スタッフを雇う余裕がありません。やっと決まったサロンも、集客の問題や営業時間の短縮により、結局は前職で提示された収入と大きく変わらず、退職することになってしまいました。
Aさんは若いので、リラクゼーション・エステ業界以外にも業界・職種の転換はできるでしょうが、年齢に限らずこういった事態に陥る可能性が高いのが接客業。少なくともコロナで打撃を受けた業界であることに変わりありません。
同僚スタッフBさんの場合
業界経験も豊富で、お客さんの半分以上がリピーターの指名客というベテランのBさん。
経済的に厳しい状況に陥った時、なかなか集客に苦労するのがこの業界です。Bさんの固定客もサロンから足が遠ざかりました。そんな中、客足が少ない時間帯にお店を開けておく必要はありません、Bさんのサロンも例外ではなく勤務時間がぐっと減りました。
Bさんの給与体系は時給+歩合。
『固定客の減少による歩合給の減少』と『時短営業にともなう時給の減少』で、Bさんの家計が冷え込んだのは無理もありません。サロンと合わせて働ける場所を探しましたが、長年セラピスト1本でやってきたBさんは思ったように就職活動が進まず、、という状況に。
Bさんの状況を考えると、セラピストとしてキャリアも長く、ファンも多いのに他の仕事もしないといけない状況なのはなんとも難しいなと感じます。結局Bさんは縁あって全くの異業種・異職種に正社員として働けることになったのですが、その仕事が本業となり、セラピストとして働くのは週1、月1となり、最終的に退職してしまいました。
しかしながら、最近Bさんは自宅開業を始め、マイペースにセラピストを続けています。
景気の落ちている時代には複業・副業が命綱になってくれる、そして中でもセラピストは多様な働き方ができるということがよく分かります。
急な残業代カットにも
私も普段会社員をしているのですが、前の会社ではコロナで残業がなくなりました。
これだけ聞くと良い話ですが、年収の30%以上が残業代だった私の生活は大打撃。。笑
そこで始めたセラピストの仕事が、残業代分を補ってくれました。
いやーーほんとに助かった笑笑
いくら景気に弱い業界といえど、お客様はゼロではないですからね。
副業としてセラピストを選択するデメリット②『完全未経験者が採用されるには、まとまった時間が必要』
まずはじめに誤解が生じるといけないので申し上げると、私は採用担当者ではないため、これからお伝えすることは一概には言えず、各サロン・会社によります。
そのため、求職者だった経験から話すしかないのですが、私の場合はセラピストを始めたのはコロナ禍で、求職中もコロナ禍、緊急事態宣言が出る1ヶ月前のことで、休業中のサロンがかなり多く、営業していても経営厳しい!というサロンが多い時期でした。
コロナが落ち着けば、もっと簡単に働けるサロンを見つけられるのでは?と思いますが…週5で8時間、会社に拘束されている方は、セラピスト副業を始める前に、下記のあるあるは考えてみて欲しい点です。
『面接時に言われた』
未経験採用の条件あるある
- 1ヶ月間は、週5で5時間以上の研修がある(目安)
- 施術に慣れるため、未経験者は、半年間は、週3で1日6時間以上の勤務(目安)
- 研修料金は自己負担、または給与支払いナシ
要は、
- 研修日時を選べないことが多く
- 未経験だからこそ、シフトに入ることが求められ
- 研修時の技術習得に、時間やお金がかかる
ことが多いんです。
副業セラピストのメリットでもある、時間に融通利かせて、好きな時に好きなだけ自由に働ける!
というのは、あくまで研修を乗り越えてからの話だということです。
どうですか?
会社員やりながら、研修は難しくないですか?
私の場合はしつこくオーナーさんに訴えて、
好きな時に研修をしてくれる、研修時も給与が発生する、研修後もシフト自由という恵まれた環境で働くことができましたが…それまでに何社と面接をしたか笑。
個人的には、週5で働く会社員がサロンでセラピストとして働くには、個人サロンがおすすめです。
オーナーさん次第では、研修日時やシフトなども柔軟に相談に乗ってくれるからです。
ただ、チェーン展開をしているような大手さんの研修は、複数人数で行われることが多いので仲間ができたり、お互いに施術をやり合いながら練習できるのが良いところです。解剖学や生理学、接客研修など研修の内容が充実しているところにも魅力を感じます。
長期休暇が取れる、転職で有給休暇の消化中、といった場合は大手サロンを検討するのも良いかと思います。たとえ研修が有料・時給が発生しないとしても、身体に刻み込まれた技術は一生ものですよ!
副業としてセラピストを選択するデメリット③『シフトが固定されがち』
お客さまはお店にファンがつくというより、セラピストにつくものです。
よっぽどの激安店や技術が画一されているお店なんかは別でしょうが…
なので、お客さまから
「〇〇さんの出勤いつ?」
と聞かれるのはよくある話。
お店にとっても、そして自分の歩合給や指名料をとっていくためにも、
「〇日に行けば〇〇さんの施術が受けられる!」
という状況にしておく必要があります。
すると定期的に通ってもらうには、〇曜日にはお目当てのセラピストがいるという認識を持ってもらうことが大事なんですね。
そうやって固定客が増えていけば、個人で開業するのも怖くありません。
固定客、自分のファンを増やしていくことが、セラピスト業の楽しさでもあると思います。
熱烈な広告塔
お客様の中には一度お気に入りのセラピストを決めたらずっとそのセラピスト一筋。
しかも周りの友人や職場の先輩後輩にまで紹介して、どんどん固定客が増えていく、、というような好循環をつくってくれるような熱烈な方もいらっしゃいます笑
そのセラピスト目当てで行っているのに、
- 出勤してなくて帰っちゃう…
- その足で別のサロンに行ってもう来なくなる…
なんてことになったら寂しいですよね。
また、時給制をとっていない、業務委託で完全歩合給で働いている方だと一回一回の施術が自分のファン獲得のための一大勝負だったりするわけです笑
固定客を増やす、というのは自分の収入に直結する大事な任務なんですね。
一方で急な残業が生じる会社員なんかは、イレギュラーな対応があったりするとシフトに穴を空けてしまうわけです。
個人サロンだと時間によってワンオペだったりするので、出勤するセラピストがいないとお店を閉めないといけなかったり…急なシフト変更はかなり迷惑です。
予め〇日は出られません、としておくことはオーナーとの相談次第で可能だと思いますが、既にお客様から予約が、しかも指名で入っている場合なんかは、お店側からドタキャンしてしまうとお店の信用も落ちますからね。
基本、サロンでの勤務は『イレギュラー対応は難しいシフト制の仕事』だと思ってください。
シフトの決め方についてはオーナーによって異なるので、働く前によくよく確認することをお勧めします。
おわりに
- セラピストやってみたいかも!という方
- 自分には無理だわ…と思った方
両方だと思います。
どんな仕事も、メリットばかりじゃないですよね。
- お客さんだって、みんながみんな自分に都合の良い人ばかりじゃありません。
- オーナーや他のセラピストとの相性だってあります。
ですが、デメリットを理解した上で働くのとそうでないのとでは
『働く覚悟とモチベーションが全然違う』のではないでしょうか。
リラクゼーション業界ってアットホームな環境が多いので、
各セラピストの事情を考えてくれるところも結構多いと感じています。
それは、このコロナ禍でたくさんのサロンの面接を受けたり、
コロナに翻弄された沢山のセラピストの話を聞いてそう思いました。
面接では、今いるセラピストにはこんな人がいるからこの人のシフトは減らせないけど、この人は安定収入が他にあるから相談できるんだけど、、と色々考えながら模索して経営しているオーナーさんが沢山いました。
一方で、コロナで10年以上勤めたサロンを解雇されたセラピストの方も沢山います。
ここで挙げたデメリットは多くがサロンのオーナーさんの方針次第。
一度お客さんとしてサロンに行って、セラピストとお話をして潜入捜査するのも大事だと思います笑
そのセラピストさんと一緒に働けそうかどうか。
それも判断基準の一つとして必要なことですね。
今セラピストという仕事に興味を持っている方にとって、
この記事が少しでも参考になればと願います。
最後は気持ちと行動力!
メリットデメリット、考える前に行動してオーナーさんに掛け合う、そのくらいの“気持ち”と“行動力”で、ぜひセラピスト業の世界を開いてもらえたら嬉しいです。
※この記事は、ライターの意向を考慮しながらセラピスファイトが加筆修正を加えている場合があります。
時代も令和に移り変わり早3年、副業は当たり前!と言われて久しいですが、コロナ禍でライフスタイルが変わって、より副業に関心を持った人も多いのでは?筆者もそのうちの一人✨ずっと挑戦したかったセラピストという[…]