2021年に至っても、未だコロナウイルスの影響は、じわじわと世の中を蝕むように続いています。
各社生き残りをかけて、なんとか“with コロナ”を掲げて、営業方針に頭を悩ませている事と思います。
「りらくる」もその一つです。
正直なところ、今は色々な見方ができます。
- 私の立場
- 周りのスタッフの立場
- お客様の立場
- りらくる企業側の立場
それぞれで、ネガティブにもポジティブにも考える要素があり、なかなか一言で申し上げるのは困難な状況ではあります。
ここでは、『ポジティブに捉える事で乗り切ろうとしている私の目線』に偏りますが、状況をお伝えしたいと思います。
お客様は増えたのか減ったのか~コロナ禍における「りらくる」でのリアルな人間模様
これは、私が勤める店舗についての感想となります。
りらくるは、『全国一斉緊急事態宣言』の際、感染リスクがある業種ということで、営業自粛対象となりました。
私が勤務する店舗は、4月の中旬から5月の後半にかけて、1ヶ月強の休業期間がありました。
ご想像の通り、
- 完全歩合制のお仕事ですし…
- 今後収入はどうなっていくのか…
- 働く事で自分たちが感染するリスク…
- 知らぬ間に無症状で広めているリスク…
などなど、私たちセラピストも不安でいっぱいでした。
しかし、、、
休業明け、待ってました!と言わんばかりに、朝10時からお客様がワンサカご来店されました。
ご予約の方も、飛び込みのお客様も多くいらして下さいました。
それに加えて、
「お店に車止まってるけど営業しているの?」と、お店の近くを通りがかり、「今日は行けないけど確認だけしたい」という確認のお電話も毎日のようにありました。
ご来店されたお客様のお話は、
- 仕事で疲労困憊
- マスク疲れ
- 新しい生活様式に適応する為の我慢疲れ
- 飲みに行けないなど発散場所が無くなったことによるストレス
- テレワークによる運動不足での不調など
さまざまなお声が店内に飛び交っていました。
私たち人間は、こんなにもストレスに弱い生き物なのだと痛感し、私個人の中で、この仕事は無くなることはないなと確信を持てた時間でした。
それまでは、ずっと、このお仕事は贅沢品の部類だと思っていたのです。衣食住に関わるお仕事とは違い、治療とも違い、リラクゼーションは、余暇をより充実させるものだと。
けれど、心が豊かでなければ、体にやる気がみなぎらなければ、何事も進められない事を、コロナの影響を受けたお客様の様子から味わうことができました。
今、ニュースでも話題にあがる、感染が広がりやすいと名を上げられる業界は特に、業績の悪化、サービスや品物をお届けする提供体制等の事情によって、時間と共に閉店に追いやられることが残念ながら起きています。ビジネスとして成り立たなくなる事があるという事です。
リラクゼーションの店舗の中にも、状況によって閉店を余儀なくされたお店もあるでしょう。
けれど私たちセラピストの技術は、最悪、体さえ動けば提供できるエコなお仕事です。
コロナが猛威を奮っているように、世の流れは変化することがありますが、ストレスはきっとどこかに点在しているはずです。
今収入に浮き沈みがあっても、生活維持が可能であれば、淡々と今ある仕事を続けて行けば良いなと私は思っています。常に困難と向き合う人たちがいて、至る所に「しんどさ」がある世の中で、届ける手段があるか無いかということに問題があり、この仕事の需要自体は永遠にあると思いました。
提供の仕方を工夫して、新しいスタイルで仕事をする準備をしておくのも良いでしょう。接客を工夫するでも、ボーっと考えるでも良いと思います。ひらめきがあればラッキーです。
必ずニーズのあるお仕事だと思うので、世の状態がどうあれ、私はこの仕事を一度でも経験しておいて良かったと思えています。
仕事内容&サービスの変化(コロナ対応)
コロナウイルスの予防の観点から、お客様の接客をするにあたり、日々変化しております。
基本的に、本部の指示に従いながら対応をしています。
経費削減しながら“経営を持続できるよう工夫している”ところも見え隠れしており、お客様からも最初は不満の声を頂く事もありましたが、今はコロナ対応をしている事を皆様快く承諾して下さるようになりました。
「りらくる」でのコロナ対応4つの具体例
現段階のりらくるのコロナ対応を、4つのカテゴリー別に分類し、具体策の一例としてご紹介します。
※正しくは以下をご確認ください。
≫ 最新のりらくる正式情報はこちら
1:飛沫感染の予防
現段階のりらくるで、まず大きく変わったことに、『マスクの着用』があります。
セラピストは、常にマスク着用必須です。
お客様は、『受付・会計時』、『仰向けでの施術時』に必ず着用をお願いしております。
うつ伏せの時は、顔が向かい合わない事や押さえつけられて苦しいと言う意味から、マスク着用は任意とさせて頂いております。(各地域の保健所の指示により、不織布マスク限定で対応している店舗もあります)
また、セラピストは、受付時フェイスシールド等の使用、会計場所にはアクリル板を設置して、対面での飛沫感染を予防しております。
2:検温の徹底
セラピストは4時間置きに本部へ検温報告(休日も1回報告)をしております。
お客様もご来店時に検温させて頂き、共に37.5℃以上であれば退店というルールで対応させて頂いております。
3:消毒の徹底
朝の掃除の際に、消毒をする範囲が広がりました。
どこの店舗でも行っている内容と同様だと思いますが、手の触れやすい所、背術毎にも使用したベッドやタブレットを消毒してから次の方に提供しております。
ご来店時のお客様の手、施術前のセラピストの手も消毒しております。
4:使用ごとのタオルの洗濯交換
タオルについては、以前はベッドの上に敷くものと体にかけるものは、朝と他、必要時交換するだけだったのですが、使用毎に洗濯するようになりました。
よって、洗濯の機会が増えたので、店舗で行う洗濯の機会は増えました。
タオルが不足しないよう、洗濯の量を減らす目的もあり、かけたい人のみかけるだとか、お客様と相談しながら対応しております。
基本、ベッドを施術毎にまるごと消毒できるよう、敷くタオルも予め外し、直接、施術ベッドの上に横になって頂いています。
最近においては、電気毛布を敷いて、その上にビニール素材の布を被せて敷き、暖かいけれど消毒で拭ける!という環境整備が整いました。お客様から大変好評です。
お顔を載せるフェイス枕の上に乗せていたタオルは、クリーニング業者様と提携してお洗濯をお願いしていましたが、最近全国的に解約する事になったようです。
代わりに今は、不織布のような素材でできたフェイスシートを乗せて、毎回使い捨てにしています。
他、細かいことは、店舗毎に工夫してルールを決めて対応しております。
勤務の受注の変化~ベッド半分利用&セラピスト上限半数「登録制は厳しい状況」
現在、お店のベッドを半数利用に減らしており、その関係で、働けるセラピストの上限も半分に減ってしまいました。
固定制で勤務契約をしているセラピストは、勤務曜日、時間共にほとんど変化しておりません。(ありがたいことに。)
しかし、使用できるベッド数よりも出勤セラピストの方が多くなった場合、順番や、指名が入った方が優先して使用しています。
小さな店舗だとより一層、セラピストの人数が多い場合施術する順番はまわって来にくくなってしまうので、収入に影響も出やすくなると思われます。
追加で勤務したい場合も、ベッド数の関係で希望が通らない事もあります。
『登録制』で勤務契約を結んでいたセラピストは、一斉に平日の勤務を受け付けてもらいにくい状況になっています。
土日祝日や繁忙期に、固定制のセラピストだけでもベッドに空きがあった場合には、勤務を受け付けてもらえることもあるので、根気よく頑張って申請しているスタッフもいます。
登録制で、もともと人気がある方もいるので、本当にもどかしい思いです。
収入の変動~増えた人もいる「セラピストが減った分、順番は回りやすくなった」
これは個人で大きく差があります。
私は、正直に言うと増えました。切ない話ではありますが、勤務するセラピストが減った分、ご来店するお客様の対応を残ったセラピストだけで配分する事になるので、順番は回ってきやすい環境になりました。
又、元々通って下さっているお客様が、お仕事の疲労でご来店頻度が上がったり、飲食店での飲み会等の交流が減った分、お金の使い道がなくなり、ストレス発散の行き場が無くなり、、、、、といった事をおっしゃって、体のケアに来て下さる方も増えているのが実情です。
私の収入が上がった背景には、他のセラピストが仕事を失ったり、飲食店やジム等、クラスターが起きやすいと話題にあげられているお店が閉店に追い込まれていることが容易に想像できるので、大変切ない思いではありますが、運に動かされながらも生活を維持できていることになります。
“パタッと来店が無くなったお客様”も脳裏に浮かびますし、心苦しさはあります。
いつリラクゼーションでクラスターが起きるかもわからないですし、補償されている仕事ではありませんが、今のところお客様はいらっしゃっており、店舗の様子としても、比較的例年と大きな差はないかと思います。
ただ、少し前までご来店を控えていた高齢のお客様が、最近またお見えになったりしている様子を見ると、やはり、ご来店の年齢層は働く世代が中心になっていたかなと感じました。
高齢のお客様は、自宅待機を意識している方も多いと思われます。事情がわかりませんがお顔が見れていない方もいるので、お元気に過ごされていると良いのですが。。。
まとめ
「コロナの終わりは来るのか来ないのか」まだまだ検討がつきませんが、今を生きる為の対策は引き続き必要だと思います。コロナがあっても無くても成り立つ方法を模索しながら、営業していくしかありません。
今の時代、より良い接客、という事よりも『ナントカやろうとしている気持ちに共感してくださる方』…多いと思います。
よくわかってくれます。
お客様と共に、“頑張ろうね”と声を掛け合って生きていくことが、後々、“味わい深い接客だった”と思えるように、今できることをしながら、共に乗り越えましょうね。
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